人工知能が人間に勝ることを的確に予測していた棋聖・羽生善治

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羽生名人が人工知能(AI)に迫る!
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 つい先日、人工知能(AI)がトッププロ棋士の李世ドル氏に圧勝したことで、改めて「人工知能の可能性」について、熱い議論が繰り広げられている。「囲碁将棋」と並び賞される、もう一方の将棋界でも、羽生善治と人工知能の対局の可能性が何度も取り沙汰されている。

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 人工知能による「コンピュータ将棋」の研究自体は、1970年代と古くからスタートしているが、近年まで、それほど強い対局ソフトや人工知能は現れてこなかった。パソコンやゲーム機向けにも複数のソフトが登場しているが、上級者からすれば、それほど強いものではなかったという。実際、1990年代に日本将棋連盟が行ったアンケートでは、多くのプロ棋士が、人工知能が勝つことは「数十年先」「永遠に来ない」などとしていた。

 そして羽生善治は、「2015年」と、非常に精度の高い予言を行っている。1990年代後半から2000年代前半にかけて、コンピュータ将棋は急速に発展し、実際、人工知能学者たちもこの時期の勝利を予測していたという。そして、2012年に、ドワンゴの主催により「将棋電王戦」がスタート。プロ棋士とコンピュータ将棋が対戦することとなった。

 「将棋電王戦」は、第1回将棋電王戦の米長邦雄会長の負け越しからスタート。第2回、第3回もプロ棋士側が負け越し、2015年に行われた「将棋電王戦FINAL」で、はじめてプロ棋士側が勝ち越したが、10月に情報処理学会が「コンピュータ将棋プロジェクト」の終了を宣言。これでひとまず幕を下ろす形となった。

 さて、現役最強のタイトルホルダーである羽生善治は、ドワンゴの川上量生会長と2015年7月に対談を行っており、その内容は「羽生さんはコンピュータに勝てますか」(文藝春秋)として出版されている。そのなかで、羽生は人工知能に強い興味を示すとともに、川上氏を圧倒するほどの熱量で、電王戦はもちろん、ディープラーニングや自動運転、児童教育への影響まで、人工知能に対する考察を繰り広げている。

 そんな羽生善治が、人工知能の開発の最前線を取材する番組が、NHKスペシャルとして5月に放送される。

 「天使か悪魔か 羽生善治・人工知能を探る(仮)」は、人工知能が導く未来像を、羽生善治がリポーターとして、世界各地を取材。囲碁の人工知能を開発したイギリスの天才研究者、専門医にも判断できないガンを画像から精緻に見分ける人工知能を発明したアメリカのベンチャー企業、人工知能に感情を持たせる研究を続ける日本企業など、さまざまな人工知能開発の最前線を取材するという内容だ。

 初回放送は、2016年5月15日の午後9時00分~9時49分の予定。

羽生善治が人工知能の最前線に迫る! NHKスペシャルで5月放送

《赤坂薫@RBB TODAY》

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