ジェット燃料や穀物のタンク、製鉄所の炎…千葉港クルーズで海から[フォトレポート]

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“千葉港クルーズ”から見えた千葉中央ふ頭やJR京葉線(千葉中央港旅客船桟橋付近)
“千葉港クルーズ”から見えた千葉中央ふ頭やJR京葉線(千葉中央港旅客船桟橋付近) 全 36 枚 拡大写真

4月下旬から供用が開始された千葉みなと旅客船ターミナル「千葉中央港旅客船桟橋」から、クルーズ船に乗って、千葉中央ふ頭や丸紅エネックス千葉ターミナル、JFEスチール東日本製鉄所などをめでる。その45分間の船旅を、36枚の写真とともに見ていこう。

船が全長50mの桟橋を離れると、新たな旅客ターミナル施設「ケーズハーバー」が後方に見えてくる。ここには、レストランやカフェ、ダイビングショップ、フラワーショップ、エステサロンなどが入居し、ファミリーやカップル、サイクリスト、ランナーたちが思い思いに過ごす姿が見られる。

桟橋の対岸では、縦長の大きなタンクに沿って貨物船が接岸している。東日本エリアの穀物流通を担う日本サイロのドルフィン桟橋だ。船で運ばれた穀物などが荷揚げされ、保管されるこの倉庫群(サイロ)は、122本のタンク(鋼板製サイロ)で、13万5000トンの収容能力を持つ。

日本サイロの先で、丸紅エネックス千葉ターミナルが見えてくる。ここは、15万キロリットルの石油と8万トンのLPGを貯蔵できる「商社系では首都圏随一の規模を誇るエネルギー総合物流基地」という。都心から40km、成田国際空港から45kmという立地で、成田空港とこの貯蔵所がパイプラインで直結され、航空機用ジェット燃料などがこのターミナルを介して供給されている。

また、中央ふ頭の南側にあるJFEスチール東日本製鉄所も眺められる。船のスタッフが「積まれた山は、黒い色をしたものが石炭、赤茶色が鉄鉱石。ここに荷揚げされた鉄鉱石や石炭は、その6割がオーストラリアからの輸入」とアナウンスしていた。

川崎製鉄千葉製鉄所として1951(昭和26)年に開設された同所では、「薄板を得意」とし、自動車用外板のほか、センターピラー、サイドメンバー、エンジン、マフラー、エキマニ、トランスミッションなどの各パーツ用の素材が生産されている。

千葉市内には、川崎製鉄時代に工場内の資材運搬などで活躍した蒸気機関車(産業用タンク機、NUS、川崎車輌製)が各地で保存されている。今回の“45分の船旅”では、同所を行く資材運搬列車の汽笛は聞こえてこなかったが、自動車、航空、鉄道と、さまざまな乗り物の一端を、海の上から垣間見ることができた。

《レスポンス編集部》

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