【昭和のクルマを守る集い16】「海賊とよばれた男」出演のメルセデスベンツなどがずらり

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映画「海賊とよばれた男」出演車両
映画「海賊とよばれた男」出演車両 全 25 枚 拡大写真

埼玉県所沢市の西武園ゆうえんち西口駐車場で開かれた「第4回 昭和のクルマを守る集い」。この日一番の注目を浴びていたのが、映画「海賊とよばれた男」に出演したオールドカー8台だった。

同作品は百田尚樹のベストセラー小説を映画化したもので、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程が描かれ、この年末に公開される。その戦後復興期や戦前に走っていた車として出演した車両がずらりと並んだ。

作中、社長車として出演したのは、1953年式のメルセデスベンツ『170S』。同社が戦後の復興を期に、メーカーの威信をかけて造ったという最初の乗用車シリーズのひとつで、170Sはその上級バージョン。現在、日本に4~5台しかないという希少車だが、様々なヒストリックカーイベントではお馴染みの個体でもある。

約半世紀、共に暮らしてきたというオーナーは80歳間近。こうしたイベントに自走して行くだけでなく、週に1度はドライブしているという。自宅の横浜から石川県の日本自動車博物館まで往復1000キロをノントラブルで自走したことも。同館所蔵の同じ170を見に行ったのだが、自走と聞いて博物館側から驚かれたという。

同じく、映画の中で記者車として登場したのが、日産『オースチン A50 ケンブリッジ』(1959年)と日野『ルノー4CV』(1960)。オースチンは、イギリスの自動車メーカーブリティッシュ・モーター・コーポレーション (BMC) が生産した乗用車を日産がライセンス生産したもので、その技術は後の初代『ブルーバード』などに活かされた。ルノーも日野自動車がライセンス生産を行った車で、当時の日本の道路事情に合わせて改良。タクシーなどにも使われている。

このほか、フォード『タイプA』(1930年)、ダットサンの『セダン』(1937年)、『フェートン』(1936年)、『トラック』(1964年)が“通行車”として登場。どれも半世紀以上経たとは思われないほどの素晴らしいコンディションだった。

同作品は今年12月10日の公開予定。往年のクラシックカーに注目しながら鑑賞するのも一興だろう。

《嶽宮 三郎》

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