【R-M ベストペインターコンテスト16】7試 8心技…無駄なく安全に、適切に“色をつくる”

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横浜市港北区のBASFジャパン新羽リフィニッシュコンピテンスセンターで5月21日に開催された「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝
横浜市港北区のBASFジャパン新羽リフィニッシュコンピテンスセンターで5月21日に開催された「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝 全 12 枚 拡大写真

リペア塗装の世界一を決める「国際R-Mベストペインター・コンテスト」。その国内選抜大会が5月20・21日に横浜で開かれ、8人の塗装技術者たちが、7種目の試験に挑戦。適切な色を調合するというテストでは、調色(カラーマッチング)とカラーアジャストの2つの試験が行われた。

調色(カラーマッチング)は、実技試験「ボカシ塗装」で用いるドアパネルカラーへの調色や、必要な原色を使ってターゲットカラーをつくっていく作業などが試される。このさい、安全衛生や原色使用量、測色器による色の差異などで評価がつけられる。

カラーアジャストメントでは、高彩度レッドカラーの調色や、完成パネルとその処方の作成などが問われる。評価内容は調色試験と同様だ。

競技終了後、熊本カーハイテクセンターの20代塗装技術者、本田衡平氏は「調色には自信があったが、今回の大会を経験して『自信があるなんてまだまだいえない』と実感した。いちばんの課題は、塗料の使用量。普段、仕事でいかに塗料を無駄にしているかを思い知らされた。会社に戻り、この経験を報告し、また勉強していきたい」と振り返った。

また、ネッツトヨタノヴェルとやまの細川一成氏は、「調色は『難しかった』という印象。満足できる調色ができなかった。よかった点は、最後のボカシ塗装が自分なりにきれいにできたかなと」と話していた。

この「国際R-Mベストペインター・コンテスト」日本大会決勝では、8人の塗装技術者たちが、これまでに培った経験と学びをもとに、筆記試験、隣接パネルへのボカシ塗装(塗装の技術力)、色の分析と特定、調色(カラーマッチング)、効率的塗装、カラーアジャストメント、補修内容に応じた製品選択(最適な製品を選択)に挑んだ。

《レスポンス編集部》

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