【トヨタ プリウスPHV 新型】トヨタ初の11.6インチナビ、操作感をチェックした

自動車 ニューモデル 新型車
新型 プリウスPHV の運転席周り。中央には11.6インチ大型モニターが据えられた
新型 プリウスPHV の運転席周り。中央には11.6インチ大型モニターが据えられた 全 15 枚 拡大写真

今秋デビューする新型『プリウスPHV』には、トヨタ初となる縦長の11.6インチ大型ディスプレイが搭載される。ナビやオーディオ、空調などのプリウスPHVに関するさまざまな情報をディスプレイに集約して表示するもので、その操作感を発売前にいち早く体感した。

運転席に座って真っ先に飛び込んでくるのが縦長の大型ディスプレイだ。そのサイズ、実に11.6インチ! まるでタブレットPCをそのままコンソールにインストールしたような印象すら受ける。解像度はフルHD(1980×1080)で、地図やAVソースなど様々な情報を高精細に表示できる。これまでカーナビに使われてきたディスプレイは大半がワイドVGA(800×480)でしかなかったため、表示する情報量は実に5倍以上。高精細さはもはや桁違いだ。

ディスプレイには静電容量方式タッチパネルが組み込まれており、スマートフォンのようなフリックやピンチイン/アウト操作にも対応。地図画面をなぞってもクルクルと地図が動く。若干、スムーズさには欠けるが、販売までに改良が加えられる可能性は高い。操作は画面内のソフトスイッチと、周囲に配置されたハードスイッチの組み合わせ。現在地ボタンともなる「MAP」や、「MENU」「VOL」、電源ボタンはハードスイッチとして用意された。この操作系はこれまでのトヨタ製ナビに通じるものだ。

「MENU」ボタンを押すと画面にはメインメニューが表示され、こから「目的地」「電話」「Apps」「T-Connect」「情報」の各カテゴリーに入っていく。この時、背景の地図をボカして表示するため、メニューの各アイコンが浮き上がっているかのように表現する。アイコンのサイズも大きめで、スマホ並みとは行かないまでもタッチした際の反応はまずまずのスムーズさだった。

PHVの状態を見るためのメニューは「情報」から入っていく。「エネルギーモニター」はグラフィカルなカラー表示によって表現され、より詳細な情報として画面いっぱいに映し出すことも可能だ。充電スケジュールも画面上に一覧で表示でき、燃費状況の確認もこのメニューから行える。また、「情報」内ではVICSなど交通情報系の表示も選択できるようになっていた。

ルートガイドの様子をシミュレーションで動作させてみると、11.6インチの画面サイズは今までのナビで得られなかった見やすさを伝えてくる。地図デザインは従来から引き継いだものだが、交差点拡大図はウインドウ風に画面右上に表示し、縦長画面のメリットを活かして進行方向を広く見せる。画面下半分にメニューや、エネルギーモニター等の情報を地図と同時に表示させることも可能だ。また、高精細な表示能力を備えたことで、施設アイコンを数多く表示させても識別しやすい。

そして、このシステムには通信モジュール(DCM)が標準装備される。これにより、T-Connectやヘルプネットにも常時接続が可能。これにより、緊急時の通報はルーフ上にある専用ボタンを使い、ワンタッチで操作できるようになった。このナビシステムは、取材したところ最廉価グレード以外の全てに標準装備されるようだ。一方で、路車/車々間通信が行える780MHz帯のITS-Connectについては全グレードでオプション装着となる見込みだ。なお、システムの開発はデンソーが担当する。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. コメリが洗車グッズの新商品を発売、撥水力2倍のカーワックススプレーなど4アイテム
  3. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
  4. 『ジムニー/ジムニーシエラ』のコックピットをかっこよく進化! 簡単取付けのデジタルメーターが新発売
  5. 不適切利用47%、カメラ式駐車場管理システムで判明…熊野白浜リゾート空港
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る