空想建設会社…大阪モノレール延伸予定区間9km、徒歩2時間

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折り返し準備中の大阪モノレール、門真市駅
折り返し準備中の大阪モノレール、門真市駅 全 24 枚 拡大写真

青春18きっぷ冬の利用期間(12月10日~2017年1月10日)が始まった。ひたすら乗るという鉄道旅があれば、延伸計画ルートをたどる時間も「あり」じゃないか。たとえば、大阪モノレール延伸計画ルート。門真市から瓜生堂までの9km。歩いて2時間の風景だ(写真24枚)。

大阪モノレール延伸計画は、大阪府のプランを見ると、その南端の門真市駅から、近鉄奈良線と交差するポイントまでの9kmが描かれている。ほぼ大阪中央環状線(大阪府道2号、中環)に沿うそのラインをたどり、門真市駅から歩いてみる。

京阪電車と接続する門真市駅の周辺は、中小のビジネスホテルが並ぶ街。駅の南北にはパナソニック門真工場やパナソニックAVCネットワークス社の拠点があり、中環外回り側の歩道はスーツ姿の男女や、工場スタッフなどが行き来する。計画では、このぷつんと切れたモノレールの先、南へ9km延びるらしい。

門真インターチェンジ付近まで歩くと、外側の中環、内側の近畿道の間に、空き地が見えてくる。このスペースにモノレールの橋脚が建つのか。第二京阪道と近畿道が交わる門真ジャンクション付近は、地上の道路、上空をぐるぐると行く連絡道でぎっしり。将来のモノレールは、この間を縫うように通り抜け、さらに南へと向かうか。

駅がどうできあがるかも気になる。この門真ジャンクションの直下には大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線が走っていて、計画ルートとの交差付近に門真南駅(仮)をつくる予定。同じく、JR片町線との交差付近に鴻池新田駅(仮)、近鉄けいはんな線の荒本駅付近に荒本駅(仮)、近鉄奈良線との交差付近に瓜生堂駅(仮)をつくる計画。大阪府プランには、この交差付近に、近鉄奈良線側にも新駅も設置するイメージが描かれている。

大阪湾側で旧淀川(大川)に合流する寝屋川。その穏やかな川面を越えると、JR片町線交差部。住宅街や町工場、倉庫、パチンコ屋などを左手に見て中環外回り側の歩道をすすむと、トラックターミナル入口交差点。このあたりから計画ルートはいったん中環から東へ(左手へ)それて、東大阪市役所へと接近する。

東大阪市役所付近にモノレールの橋脚がどう出現するか。「おそらくこの道の上にモノレールが走るだろう」「阪神高速13号東大阪線を高い位置から越えるか」と勝手に想像して近畿道東大阪ジャンクションの南へ。

近鉄けいはんな線交差部の荒本駅(仮)から、計画ルートに沿ってさらに南へ行く。このあたりも近畿道と中環の間に、モノレール橋脚が出現しそうな空きスペースが続くが、途中に料金所でそのスペースで埋めつくされている部分もある。近鉄奈良線との交差部付近、瓜生堂東交差点に立ち、近鉄線の新駅と大阪モノレールの新駅がどう組み合わさるかを想像する。

この大阪モノレール延伸計画は、2019年度着工、2029年開業というプラン。9kmを2時間かけて歩いても、橋脚が出現しそうな空き地を見つけた以外は“衝撃的発見”はない。計画では「車庫を整備」とあるから、これまで歩いてきたルートのどこかに車両基地も出現するか。この延伸が実現すれば、地上を歩いて2時間の門真市~瓜生堂(仮)間は、空中をスーッと走って15分ってところか。

《レスポンス編集部》

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