【新聞ウォッチ】伊藤忠商事、ヤナセをTOBで子会社化へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年5月26日付

●OPEC減産延長、来年3月まで、非加盟国とも合意(読売・2面)

●日産セレナに準EVモデル、今秋にも、燃料ガソリン走りは「電動」(読売・10面)

●伊藤忠、ヤナセを子会社化へ(朝日・9面)

●東芝「日米連合を優先」半導体売却、銀行団に説明(毎日・4面)

●「給油所過疎地」ピンチ、経産省調査(毎日・6面)

●ダイハツ、10万台リコール、いすゞ、トラック6万台リコール(毎日・24面)

●VW、新型「ゴルフ」発表(東京・6面)

●日航、豪・ハワイ新路線、9月以降、成田―パリは運休検討(日経・1面)

●「熱意ある社員」6%のみ、日本132位、米ギャラップ社(日経・14面)

●展望を聞く、スバル、米市場、SUVで開発余地(日経・17面)

●車バッテリー生産・販売、9年ぶりの高水準(日経・22面)

ひとくちコメント

伊藤忠商事が輸入車販売大手のヤナセの株式を買い増して子会社化するという。子会社化の狙いは、国内市場での拡販が見込めないなか、中国などのアジアなどの海外での事業展開を加速させるためとみられる。

伊藤忠商事が発表したもので、きょうの日経など各紙が報じている。それによると、5月26日から7月10日までの期間にTOB(株式公開買い付け)を実施し、出資比率を現在の39.4%から最大で65%まで引き上げて、子会社にする。投資額は50億~65億円を見込んでいる。

ヤナセは1915年(大正4年)の創業で、日本の輸入車販売の草分け的な存在。米国自動車殿堂入りをした2代目の梁瀬次郎氏が、「いいものだけを世界から」とのキャッチフレーズで、メルセデスベンツやBMWなどの正規総代理店として高級輸入車などの販売やアフターサービスを手掛けてきた。

しかし、後継者問題などの混乱から梁瀬次郎氏が経営の第一線を退いたことを機に、輸入車メーカーが相次いで輸入権をヤナセから自社の日本法人に移管したことから経営難に陥り、伊藤忠や第一勧銀(みずほ銀行)が再建を支援してきた。

ヤナセといえば、きめ細かな顧客サービスが評判だが、そのおもてなしの心が、海外のユーザーにも満足してもらえるのか、注目したい。

《福田俊之》

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