【人とくるまのテクノロジー2017】ムベア社が生産終了のVW XL1 のカーボンモノコックを展示したワケ

自動車 ビジネス 企業動向
VW XL1のカーボンモノコック。
VW XL1のカーボンモノコック。 全 4 枚 拡大写真

ドイツのムベア社のブースには色々な製品が並んでいたが、一番目を引いたのは、やはりCFRP製のモノコックボディだろう。まるでレーシングカーと見紛うほどのデザインだが、何とVWの超低燃費車『XL1』のものだ。

「当社は元々はバネ製品を得意としていたんですが、様々な企業と合併したことで幅広い種類の製品を自動車メーカーに提供できるようになりました」と同社の説明員。CFRP製品もその一つで、工場はドイツ以外にもヨーロッパやアジアにもあるそうだ。「このXL1のカーボンモノコックはVW社との共同開発で、そのベースになっていたのはマクラーレンのスーパースポーツMP4なんですよ」。何と、マクラーレンのカーボンモノコックもムベア社製なのか。

そこから寸法を変えるなどしてXL1のモノコックは開発されたそうだ。製法は金型にカーボンファイバーを敷いて樹脂を注入するRTMだが、サイドシルの中空構造まで一発で成型し、このモノコック自体は2ピースで構成されているそうだ。「この中空構造を作れるのが弊社独自の技術です」。マクラーレン以外にも、スーパーカーのカーボンモノコックの生産を受託しているそうだ。

《高根英幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る