【オートサービスショー2017】メルセデスベンツのオフラインコーディングができるスキャンツール

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オートサービスショー2017:ツールプラネット
オートサービスショー2017:ツールプラネット 全 11 枚 拡大写真

ツールプラネットのブースには自己診断システム老舗「AUTOLAND SCIENTECH」(オートランド)製の新製品「iSCAN 3」が展示されていた。特徴は輸入車メーカーで40社以上に対応している点とオフラインでのコーディング(プログラム)が可能なこと。

【画像全11枚】

ECU等車載コンピュータの自己診断システムは、スキャンツールなどとも呼ばれ、専用の端子(OBD-II)から、ECUの信号を読み取ってセンサーの値や異常を検知してくれる自動車整備には欠かせない機器。スキャンツールはECUのフォールトコード(エラーコード)を検知・表示する機能の他、コーディングまたはプログラミングと呼ばれる作業も必要だ。例えばトランスミッションを載せ替えたとき、ECUソフトウェアの設定変更または入れ替えを行う必要がある。通常、この作業はメーカーのサーバーにつないだ状態で行うのだが、iSCAN 3はオフライン状態でもこの作業が可能だ。

オフラインでコーディング可能なスキャンツール製品は、オートランド以外では作っているところが少ない。国内ではツールプラネットが総代理店になっている。メルセデスベンツ、BMW、フォルクスワーゲン、アウディ、フォード、GMなど輸入車のメーカー、ブランドのほとんどに対応している。また、エンジン制御用のコンピュータだけではなく、トランスミッション、サスペンション、シャーシ、ブレーキ、エアコンやカーナビ、ドアロック、シート制御など車載されるコンピュータほとんどすべてを網羅している。

対応メーカー・車種の多さとオフラインコーディングは、同社スキャンツールの過去モデルから続く特徴だが、iSCAN 3からは、デバイスのOSにAndroidを採用し、ネットワーク機能やユーザ―インターフェイスも強化された。

本体はWi-Fi経由でインターネットにつなぐことで、iSCAN 3の本体ソフトウェアがワイヤレスでアップデート可能だ。さらにオートランドのサーバーにつないで、操作方法などのアドバイスを受けたり、リモートで操作をしてもらうこともできる。整備が初めての車でもiSCAN 3が対応している車種なら、データ読み取りやコーディングの操作方法をインターネット経由で教えてもらえる。同様に計測結果の印刷も、プリンタとケーブルをつなぐ必要はなくワイヤレスで行える。

ディスプレイも10.1インチに拡張され、タッチスクリーンにもなっている。操作はスマホ感覚で行えるのもうれしい。

iSCAN 3は、シリーズの3代目として7月にまず欧米市場向けに発売が開始され、秋ごろには国内販売も開始される予定だ。価格は未定とのことだ。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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