【東京モーターショー2017】トヨタ クラウン コンセプト「ワールドプレミアムに通用するように」

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トヨタ・クラウン・コンセプト(東京モーターショー2017)
トヨタ・クラウン・コンセプト(東京モーターショー2017) 全 6 枚 拡大写真

トヨタ自動車が東京モーターショー2017で初披露した『クラウン・コンセプト』のチーフエンジニアを務める秋山晃氏は「一番の目玉はクルマ自体の魅力アップ」とした上で、「ワールドプレミアムに通用する洗練されたデザインと走りの革新を目指した」と語る。

というのも「クラウンのお客様の中には、ずっとお乗り続けて下さる方がいっぱいいて、すごくありがたい。ただ『もうそろそろクルマはいらないよ』という世代にもなってくるので、その下の世代をとっていかなくてはいけない」との危機感があるからだ。

「それはイコール、欧州のプレミアムやレクサスを買って下さるお客様と競合していくことになるので、ワールドプレミアムに通用する洗練されたデザインと走りの革新というのを目指した」というわけだ。

このうちデザインに関して秋山氏は「今までは違う顔のバリエーションを持っていたり、マジェスタはストレッチしたりしていたが、そういう大きな差別化はもうやめて、コンセプトとしてはスポーティなスタイル1本でいく」と明かす。

その理由として「細分化するとどうしても法人のクルマというイメージが強くなる。パーソナルなスタイルに振ることで、ユーザーの年齢層も下げる」と述べた。そうなると他車に比べて比率が高い法人ユーザーの反応が気になるところだが、秋山氏は「法人でもアスリートをお使い頂いているので、外観がスポーティになっても法人のお客様はついてきて下さると思っている」とのことだ。

さらに「今回は6ライトにして開口部を高くとり、乗降性も良くしている。ちゃんと考えているので、法人のお客様も使いやすくなっている」とも話していた。

一方、走りについては「レクサスの『LC』や『LS』で使われているGA-Lプラットフォームのナロー版の頭出しになる。今回はBMWやメルセデスベンツを競合車として開発を進め、最後はニュルブルックリンクで走り込んで、現地のスタッフも入れて良さを引き出しきた」と自信をみせた。

クラウン・コンセプトの市販モデルは2018年夏の発売を予定しており、車載通信機が全車に標準装備されることもアナウンスされている。トヨタのディディエ・ルロワ副社長は10月25日に行ったプレスカンファレンスで「新型クラウンが日本のコネクティッドカーの新しい基準になる」と語っていた。

《小松哲也》

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