三菱 デリカシリーズ50周年、4代目をフロントエンジンに変えさせた競合車とは

自動車 ニューモデル 新型車
三菱自動車 4代目デリカ スペースギア
三菱自動車 4代目デリカ スペースギア 全 8 枚 拡大写真

三菱自動車のミニバン『デリカ』シリーズは、初代『デリカ』が1968年に商用トラックとして誕生してから50周年を迎えた。

現行モデル『D:5』(2007年1月発売)は5代目となるが、そのひと先代の前の4代目『スペースギア』(1994年5月発売)から、エンジンレイアウトがそれまでのフロントシート下にあるキャブオーバータイプから、ノーズ部に収めるフロントタイプに切り替わっている。

スペースギアの商品企画を担当した三菱自動車OBの今崎剛氏によると「もともとキャブオーバータイプで(4代目の)企画がある程度まとまっていた」という。

ところが「トヨタ自動車の『エスティマ』(1990年5月発売)の登場によって、初めてフロントエンジンという決心をした」と今崎氏は明かす。

というのも、エスティマはフロア下にエンジンを収める構造ながら、エンジンそのものを横に75度寝かせてフロアのフラット化を実現したことから、「我々としてはフラットフロアがユーザーニーズとしてあるのはわかっていたので、これは非常にまずい、このままでは我々のクルマの商品力がなくなる」からだ。

そこで「エンジンや足回りを『パジェロ』と共有化することも、すでに決まっていたが、フロントエンジンになると非常にフロントヘビーで、重量配分が悪くなるため、足回りを含めて新しいコンポーネントにした」という。

「逆にいえばエスティマが出たおかげで、こういうレイアウトが実現できた。ユーザーニーズとして一番高かったウィークスルーを実現できたという結果になった」と今崎氏は語っていた。
三菱 デリカ 50周年…初代-5代目[ミニ写真蔵]

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る