【ルマン24時間】一貴と可夢偉が語る“トヨタの僚友アロンソ”…「グランツーリスモとウイイレが本当にうまい」

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29日、都内で会見した中嶋一貴と小林可夢偉。
29日、都内で会見した中嶋一貴と小林可夢偉。 全 8 枚 拡大写真

29日に都内で実施された、ルマン24時間レースに向けての“トヨタ壮行会見”。中嶋一貴と小林可夢偉は今季の新僚友である元F1王者フェルナンド・アロンソについても語り、チームに溶け込んでいることと、ゲームも相当にうまいことなどが明らかにされた。

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今季(2018/19 WEC=世界耐久選手権)、トヨタには開幕前から大きな話題があった。それはフェルナンド・アロンソの加入である。2005、06年F1王者で、今もF1現役のアロンソだが、彼は世界3大レース制覇も目標にしており、日程がF1と重ならない前提において、ルマンを含むWECにもトヨタから参戦することに。

(*世界3大レース=F1モナコGP、インディ500、ルマン24時間を指すのが一般的。アロンソはモナコ優勝経験があり、インディ500には昨年初参戦した=優勝ならず。ルマンは今年初参戦)

今季2台参戦のトヨタLMP1チームにおいて、アロンソは8号車「TS050 HYBRID」を中嶋一貴、セバスチャン・ブエミとともにドライブ。開幕戦のスパ・フランコルシャンではデビュー戦勝利も飾っている。

一貴はアロンソの加入を、「僕も最初はビックリしました」と振り返り、その合流以降のことを「いい意味でチームの雰囲気は変わっていないです」と語る。それは「彼はもう、よくチームに溶け込んでいますから」という意味だ。「もちろんクルマへの要求は(F1同様に)高いですし、チームメイトとしては頼もしく思います」。

一方、“隣”の7号車を駆る可夢偉にとっても、アロンソは広義のチームメイトである。彼からは、ちょっと意外(?)なアロンソ像が語られた。

「ゲームが、かなりうまいんですよ」

そのゲームとは、今や本格ドライブシミュレーターといっても過言ではない「グランツーリスモ」(GT)と、サッカーの「ウイニングイレブン」(ウイイレ)。「実は僕の7号車のチームメイトのホセ・マリア・ロペスもゲームの世界大会に出るくらいのゲーマーなんですが、その彼を(アロンソは)秒殺KOするくらいの感じなんですよ」。

しかもGTに関してアロンソは、「普通のゲームのコントローラーでうまい」。さらに「ABS無しのすごく難しいモードでやったりしていますからね。もう、ゲーム屋さんですか、っていうくらい本当にうまいんです。このワールドチャンピオン、ゲームやる時間あるんだ、って思いましたけど」。

そんな頼もしい援軍も加わってのルマン挑戦となる今年だが、トヨタ陣営にとっては速さよりも強さが主眼になる。ライバル関係や、昨年のルマンで既にTS050が圧倒的なスピードを見せていることからも、間違いのない戦略だろう。ちなみに一貴は14年に、可夢偉は昨年、それぞれルマン24時間レースのポールポジションを獲得しており、可夢偉の昨年のタイム=3分14秒791はルマンの現コースレコードにもなっている。しかし、ポールやレコードへのこだわりは両者とも一切ない。

あまり意識していないでしょうけど、今年の予選タイムはどれくらいの想定ですか? と訊くと、可夢偉は「意識してないですね。(目指すのは)そこじゃないですから。できれば2分台に入れたいですけど(笑)」と、冗談交じりに予想通りの答えが返ってきた。一貴も「うん、同じく、ですね」。タイム水準的にはコンディション次第の面もあるが去年と同じくらいだろうか?「基本的にはそうなんでしょうけど、予選はトップじゃなくてもいいくらいの気持ちです。勝てればいい、そう思っています」(一貴)。

GRモータースポーツ開発部の小島正清部長も、「予選タイムや決勝走破周回数(の目標)は設定していません」。ノンハイブリッド勢との戦力比詳細も直前まで定まらぬ規則状況下、とにかく先頭で24時間を戦い終わる、そのことだけに技術陣もドライバーもフォーカスしていく。願うのはルマン初制覇(初の総合優勝)、それだけなのである。

順当にいけばトヨタの1-2フィニッシュで、一貴組と可夢偉組のどちらが先頭かの勝負になるだろう、2018年のルマン24時間レース(18/19WEC第2戦)。決勝は日本時間の6月16日午後10時開始予定だ。

《遠藤俊幸》

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