【サウンドコンテスト参加してきた!】休養明け初戦、改めてコンテストの楽しさを知った

【サウンドコンテスト参加してきた!】休養明け初戦、改めてコンテストの楽しさを知った
【サウンドコンテスト参加してきた!】休養明け初戦、改めてコンテストの楽しさを知った全 7 枚

先に結果が分かる書き方となるが・・・サウンドコンテストとは解析力と分析力、見えない音とのせめぎ合いであり、折れない心の養成所である。数年ぶりにコンテストへ参加してみて改めてその厳しさを認識することとなった。

【画像全7枚】

■信じる者は救われる? オーディオとは不思議との戦い前回からの続きとなるが、取り付けが終わり最初の出音に満足しながら帰る準備をしているとクァンタム 土屋氏から以下の言葉が発せられた。

「あっ、音の良いSDカードを最終調整までに買っておいてね」
と。各地で行われているコンテストでも多くのエントリー車両で使われていたので存在は知っている。軽い気持ちで“分かりました。準備しておきます”と答えて帰宅後に調べてみると・・・マジか! という思いに駆られてしまった。指定されたのは某巨大メーカーのマイクロSDカード64G。大手ネットサイトで品物を探してみると、64GのマイクロSDカードはノーブランドなら1,000円以下、ブランド製でも2,000円前後が相場のようだが、指定のあった「音が良いマイクロSDカード」は驚きの15,000円弱、さすがにこの金額には動揺して即クリック出来なかった。金額云々というよりも、マイクロSDカードに15,000円払うのは・・・という思いから来る躊躇い。が、しかし! 本気でコンテストに臨むのであれば出来る限り最大限のことをするのが鉄則。見て見ぬフリをしながらクリックする。そして後日、手元にあった980円の32G マイクロSDカードと音が良いというSDカードに課題曲を入れて聴き比べてみたら驚くような、悔しいような結果となる。

最初に答えを言えば『効果あり』だ。指先に乗ってしまう大きさのマイクロSDカードだがノーブランド品との値段差は歴然。思いっきり疑って聴きましたよ。それこそブランドだろうがノーブランドだろうが多少の違いはあるだろうけど、金額差ほどの違いは出ないだろうと。「高いお金を払った=絶対に効果がある!」というプラシーボ効果が大きいはずだと。

先にノーブランドのマイクロSDカードで試聴するとパワーアンプを追加してしっかりと効果が出ているサウンドで気分良く聴くことが出来る。そして疑う心3倍付けで音が良いマイクロSDカードに交換して再生してみる。何度頭出しボタンを押しただろう・・・最初の出音からハッキリと違いが分かってしまった。S/Nが格段に上がって音場のレイヤーやら楽器細部の表現力が別物に変わっている。ノーブランド品で再度聴いてみると雑味を感じて質が落ちているように聞こえてしまう。冷静になろうと一息ついて再度音が良いマイクロSDカードに換えて試聴すると・・・やっぱり結果は一緒で質感が大幅に向上している。これはまがい物じゃなく「音が良くなるマイクロSDカード」に認定することとなった。

■最終調整は自分とショップとの戦いなのだイベント前の金曜日、最終調整のためにクァンタムへ訪れた。まずはベースとなる調整を土屋氏にやってもらい、その音を聴いてからどういう方向にして欲しいのかを伝えていく。そして調整後にどう感じたのか、どこをどういう風に詰めていきたいのかをディスカッションして最終調整へ落とし込んでいく。

今回目指したのは「空間表現力と解像感」。課題曲のオーケストラは非常に数多くの楽器が使われていて、その分離感と距離感が非常に大切だと感じたからだ。階調が少しでも潰れたらダメだろうと。そこにこだわって土屋氏と何度やり取りを繰り返しただろうか、かなりの長時間にわたって煮詰めることとなった。最終的には理路整然と整えられたステージに奥行き表現、楽器の解像感も思っていた通りに仕上がったと思っていて満足しながら現地へ向かうこととなる。

■サウンドコンテストとは修行でありレベルアップの場である久々のサウンドコンテストでテンションが上がるなか、会場の開門時間(朝6時)に合わせてホテルを出るが、会場の周りをグルグルと迷うこととなり1時間後の7時過ぎに到着。着いたときには参加するユーザー7~8割は到着していてやる気の高さが伺えるが、それに負ける気はない! 指定されたレーンへ停車して審査の準備を黙々と進めていき、本来の仕事である取材をスタートさせる。このコンテストでは審査時間がある程度示されているので時間近くになったら自車近くで待機することになる。

↓審査については駆け足で報告。
オーディオ評論家 和田博巳氏
「ん~・・・綺麗に整えすぎ。グァッと迫ってくるはずの所が迫ってこない。解像感は高いけど音楽的な楽しさが感じられないかな」AVカンサイ 岩元代表
「定位・ステージは素晴らしい、言う事無い。でも音に潤いがなくて砂漠のようだね。今のサウンドコンテストでこの音だと厳しい結果になるよ」ジパング 道祖尾代表
「定位はブレないし、幅や奥行きとかステージングは完璧。解像感は凄く高いけど、その解像感を出すためにユニットの特性を殺している時点でコンテストでは厳しい。でも特性を伸ばすとこの解像感は出ない。難しいね。」
矢次に3名の審査員からダメ出しを受けて折れた心が修復する時間も無く、木っ端微塵の後にめった打ちという感じ。あー、コンテストって勝てない時はこんな感じだったなぁと思い出す。結果は当然入賞圏外。取材したクルマは当然のこと、同じクラスの入賞車両を試聴させてもらい、自分のクルマと何が違うのか、どういう傾向の音が入賞しているのかを自分なりに解釈する。こういった積み重ねが後々のコンテストで有益な情報となる。コンテストに参加したり見学に行った人は積極的に試聴させてもらいましょう! 試聴させてくださいと言われて嫌な顔をするユーザーは滅多にいないのだから。そして狙いが外れていた事を実感した帰り道はどんよりとした気持ちでアクセルをイマイチ踏めないで帰るのだった。

■コンテストとは分析と反省、そして積み重ねである後日、デモカー製作をお願いしている茨城県守谷市のクァンタムへ結果報告に伺った。審査員から言われたダメ出しや、入賞車両の音がどうだったかなど自分なりの感じた事を伝えていく。そして次の目標が11月18日(日)に大阪府で行われる「まいど大阪」だと告げると土屋氏からアドバイスが。
「結果は凄く残念だったけど、自分の出したい音では行けたわけでしょ。今回はその音がはまらなかったということ。入賞したクルマをいっぱい聴いてきて自分のクルマとの差異も分かったでしょ? その差異を埋めていくのか、違うルートで良い音を目指すのかを考えないとね。いつもの仕事と違って個人的にコンテストへ参加すると感じ方が違うでしょ。そのギャップを早く埋めないと前みたいに入賞出来ないかな。」色々な事情があり文章がモザイクになりました。思ってもいなかった提案でありテンションが上がったのは事実、でも同じぐらい不安にもなる内容だ。しばらく悩んだ後にその計画は実行されることとなる。何年経ってもカーオーディオの沼は深い、その内容はまた後日にお伝えする。

《藤澤純一》

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