羽田空港-東京駅間18分、羽田空港アクセス線が第1段階に…JR東日本が環境影響評価手続きに着手

羽田空港 国際線旅客ターミナル拡張部分
羽田空港 国際線旅客ターミナル拡張部分全 2 枚

JR東日本は5月20日、羽田空港アクセス線(仮称)の環境影響評価手続きに着手したと発表した。

同線は、羽田空港から東京都心・郊外へ直通する3方向の空港アクセス路線として計画されており、JR東日本が2014年に国の交通政策審議会で計画を明らかにした。2016年に国土交通省が発表した「東京圏における今後の都市鉄道のあり方について」では、「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として位置づけられ、建設の方針が示されていた。

計画では、山手線の西側(新宿駅方面)へ直通する「西山手ルート」、山手線の東側(東京駅方面)へ直通する「東山手ルート」、東京臨海高速鉄道りんかい線(新木場駅方面)へ直通する「臨海部ルート」からなり、羽田空港から都心を通り埼玉県や千葉県方面へシームレスに至ることが企図されている。

今回、環境影響評価手続きに着手されたのは、休止中の東海道貨物線を改良する田町駅付近(東京都港区芝浦1丁目)~東京貨物ターミナル付近間約7.4kmの「東山手ルート」と、すべてのルートが合流する東京貨物ターミナル付近~羽田空港新駅(仮称、東京都大田区羽田空港3丁目)間約5.0kmの、いわゆる「アクセス新線」と呼ばれる新規建設区間。

手続きに必要な、事業内容や環境影響評価項目、調査・予測、評価手法などを記した「環境影響評価調査計画書」は5月15日に東京都へ提出されており、今後は5月30日から6月10日まで東京都庁や港・品川・大田区の各区役所の関係各所で縦覧されることになっている。

環境影響評価手続きは建設への第1段階で、これに約3年。その後の建設工事は約7年が見込まれており、開業は10年後の2029年夏と目されている。「東山手ルート」が開業すると、羽田空港~東京駅間は現行の東京モノレール経由より10分短縮した18分程度となる見込み。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. 大阪府警の白バイ、2025年度も「隼オイル」継続採用…過酷な環境でも安定した性能
  3. 【トヨタ クラウンエステート 新型試乗】走りそのものに違いを見出すのは難しいが…中村孝仁
  4. 「これかっこよすぎる!」「かなり価格を抑えてる」日本発売のプジョー新型『3008』がSNSで話題
  5. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る