[カーオーディオ“チョイスのキモ”]スピーカー その7…グレード解説

ミドルグレードスピーカーの一例(モレル・VIRTUS NANO 602 2way)。
ミドルグレードスピーカーの一例(モレル・VIRTUS NANO 602 2way)。全 1 枚

カーオーディオをよりディープに楽しんでいただくために、製品選びのコツを紹介している当コーナー。まずは「スピーカー」について考えている。これまではタイプ解説を多角的にお贈りしてきた。それに続いて今回は「グレード」にスポットを当てて考察していく。

最初に、市販スピーカーはいくらくらいからあるのかを明らかにしておこう。ツイーターがミッドウーファーの同軸上に取り付けられた“コアキシャルタイプ”であれば大体1万円以下から、ツイーターとミッドウーファーとが別体となった“セパレートタイプ”であれば大体1万円台から存在している。

そして、そこから5万円台くらいの製品までが“エントリーグレード”、5万円から10万円台くらいの製品が“ハイ・エントリーグレード”、というように位置付けられることが多い。さらにそこから20万円以下のモデルが“ミドルグレード”、それ以上のモデルが“ハイエンドグレード”と位置付けられることが多くなっている。

とはいえここに記したグレードは、あくまでも1つの目安だ。明確な基準は存在していない。

ちなみに最近は、高額なモデルのリリースが増えてきた。結果、ハイエンドグレード製品の価格帯が相当に幅広くなっている。ゆえに、20万円台から30万円台のモデルでもミドルグレードと捉えられることも散見される。

ところで、エントリーグレードの製品は特に、価格差に対する品質差が大きい。例えば、2万5000円のモデルと5万円のモデルとを比べると、価格は“倍”の関係となっている。ゆえに品質も、“倍”とは言わないまでもある程度価格に比例した差が生じると思っていい。掛けられるコストが“倍”になるのだから、それはダテではないのだ。

なので、10万円に迫ろうかという製品ともなると、最エントリーモデルとの品質差もそれなりに大きくなる。2万円のモデルと10万円のモデルとの価格差は“5倍”。ここまで違えは、そのサウンドも別次元となって当然なのだ。

これらを踏まえ今回の結論は以下のとおりだ。「スピーカー」選びをする際には、予算の許す範囲でできるだけ良いもの(高価なもの)を選ぶのが1つのコツとなる。リーズナブルな製品については特に、少し背伸びをするだけで得られる結果がガラリと変わったりもするのだ。参考にしていただきたい。

今回はここまでとさせていただく。次回も「スピーカー」の“チョイスのキモ”の解説を続行する。お楽しみに。

「サウンドユニット」の“チョイスのキモ”を徹底解析! Part1・スピーカー編 その7「グレード解説」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 1回あたり300円、10分で施工できる凄技コーティング、洗車機との相性も抜群『CCウォーターゴールド』が選ばれる理由PR
  2. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  3. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  4. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  5. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  6. ディフェンダー 最強モデル「OCTA」、V8ツインターボ搭載…7月発表へ
  7. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  8. アルファロメオ『ステルヴィオ』後継モデルは、大容量バッテリー搭載で航続700km実現か
  9. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  10. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る