シボレー コルベット 新型を米国で発表…ミッドシップにV8搭載、右ハンドル車を日本導入へ

フロントエンジンからミッドシップに変更

0~96km/h加速は3秒を切る

戦闘機にインスパイアされたデザイン

着座位置は従来よりも420mm前方に

シボレー・コルベット・スティングレイ 新型
シボレー・コルベット・スティングレイ 新型全 28 枚

GMのシボレーブランドは7月18日、新型『コルベット・スティングレイ』(Chevrolet Corvette Stingray)を米国で発表した。コルベットでは初めて右ハンドル仕様が生産され、日本市場に導入される予定だ。

コルベットは、米国を代表するスポーツカーだ。現行コルベットは7世代目モデルで2013年1月、米国で開催されたデトロイトモーターショー2013で発表された。このコルベットが6年半ぶりにモデルチェンジを行い、新型が7月18日に発表された。

新型コルベット スティングレイは8世代目モデルだ。シボレーは、8世代目となる新型コルベットに、スティングレイのサブネームを冠する。スティングレイの名称は1963年、2世代目のコルベットに最初に採用された。その後、1976年まで、スティングレイのサブネームが使用されていた。

フロントエンジンからミッドシップに変更

新型コルベット・スティングレイの最大の特長が、従来のフロントエンジンレイアウトから、ミッドエンジンレイアウトへの変更だ。ホンダ『NSX』やフェラーリ『F8トリブート』など、世界のスーパーカーと同じミッドシップ化が図られている。

新型コルベット・スティングレイのミッドシップには、直噴6.2リットルV型8気筒ガソリンエンジンが搭載される。ドライサンプオイル潤滑システムや気筒休止システムを採用した。パフォーマンスエグゾースト装着車の場合、最大出力は495hp/6450rpm、最大トルクは65kgm/5150rpmを引き出す。

0~96km/h加速は3秒を切る

トランスミッションはパドルシフト付きの8速デュアルクラッチ。乾燥重量は1530kgに抑えられた。「Z51パフォーマンスパッケージ」装着車では、0~96km/h加速は3秒を切る。シボレーによると、コルベットのエントリーモデルとしては、史上最速という。

ブレーキはフロントがブレンボ製だ。Z51パフォーマンスパッケージでは、前後ともにブレンボ製となり、大径ローターが装備される。タイヤはミシュラン「パイロットスポーツ」で、サイズはフロントが245/35ZR19、リアが305/30ZR20となる。

戦闘機にインスパイアされたデザイン

新型のボディサイズは、全長4630mm、全幅1934mm、全高1234mm、ホイールベース2722mmだ。キャノピーフォワードのデザインは、「F22」や「F35」などの戦闘機にインスパイアされている。

フロントには、プロジェクターを組み込んだ薄型LEDヘッドライトを採用する。ボディサイドには、エンジン冷却とエアロダイナミクス性能を高めるために、大型エアインテークが配される。LEDテールランプには、アニメーションターンシグナルが組み込まれた。ミッドシップのエンジンカバーには、7つの通気口が備わる。エグゾーストパイプは、4本出しとした。

ボディカラーは、トーチレッド、アークティックホワイト、ブラック、ブレードシルバーメタリック、シャドーグレー、セラミックマトリックスグレー、ロングビーチレッド、エルクハートレイクブルー、セブリングオレンジを設定する。新色として、ラピッドブルー、ゼウスブロンズ、アクセラレートイエローが用意され、合計で10色をラインナップした。

着座位置は従来よりも420mm前方に

インテリアはミッドエンジン化によって、ドライバーの着座位置が、従来よりもおよそ420mm前方に移動した。コクピットは、ドライバーを包み込むデザインとし、高性能と航空機のモチーフを表現するものとした。小径ステアリングホイールは、ドライバーの正面の12インチディスプレイの視認性に配慮したものだ。

コンソールとドアトリムは、アルミまたはカーボンファイバー仕上げとすることが可能。インテリアカラーは、ジェットブラック、スカイクールグレー、アドレナリンレッド、ナチュラル/ナチュラルディップ、ツートーンブルー、モレロレッドが用意される。シートベルトのカラーは、ブラック、ブルー、ナチュラル、トーチレッド、イエロー、オレンジの6色。ブラックインテリアの場合、スカイクールグレーのステッチが添えられる。

新型には、新開発のデジタルプラットフォームを搭載する。配線を最小限に抑えながら、車両システムと高解像度スクリーンとの間で、より速いデータ送信を可能にする。このプラットフォームは、強化されたサイバーセキュリティにより、車両のアップデートが無線通信で行える、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る