【夏休み】鉄道博物館でプラレール展、親子三代で楽しめる60周年イベント始まる

プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~
プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~全 28 枚

タカラトミーは、1959年から発売している鉄道玩具『プラレール』の60周年を記念して、『プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~』を7月19日から9月1日まで、鉄道博物館(埼玉県さいたま市)にて開催する。

このイベントに先駆け、2019年7月18日に、プレスイベントが鉄道博物館で開催された。

プレスイベントでは、タカラトミー代表取締役会長・富山幹太郎氏から東日本旅客鉄道(JR東日本)代表取締役社長・深澤祐二氏へ、プラレールが60周年を迎えられたことへの感謝を込めた「感謝状」・「記念品」の贈呈式が行なわれた。また、記念展の期間中に鉄道博物館内で展示される、幅3.6メートルもある大型のプラレールジオラマ「E5系新幹線はやぶさ プラレール車両ジオラマ」もお披露目となった。

イベント冒頭には、まず富山幹太郎氏が登壇し、「プラレールの歴史は、日本の近代化を牽引してこられたJR東日本を始めとする、鉄道事業社の皆さまが築き上げてきた鉄道の歴史なくしては語ることができません」とあいさつ。

「プラレールは私の父の富山允就(まさなり)が金属玩具全盛の時代に新しい素材・技術をいち早く取り上げて作り出した玩具です。父はプラレールが子供達に愛され続けるのは、鉄道事業社様が魅力的で素晴らしい車両を次々と開発されるからだと言っておりました。お爺ちゃんからお父さん、そして子供達と三代にわたって愛され続けるプラレールは、子供達の鉄道への憧れを大事にしながら、よりよいものを作り出すことを第一に考えてきました」

さらに「本当に大切なことは、伝統をしっかりと守り続けながらも、時代の変化に合わせながら進化し続けることです。プラレール60周年記念展では、普段見ることはできないプラレールの貴重な開発資料などをご覧頂きながら、より深くプラレールの魅力に触れていただければと思います。60年間多くの子供達に愛され続けてきたプラレールの歴史を、私たちタカラトミーは青いレールに載せてどこまでも繋いでいきたいと考えています」と語った。プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~

次に東日本旅客鉄道代表取締役社長・深澤祐二氏が登壇し「私が1954年生まれですので、まさしくプラレールと一緒に遊んで育ったという記憶があります。日本人なら知らない人はいないというような長い歴史を持っている玩具です」と述べた。

「そんなプラレールの記念すべき年に、鉄道博物館においてプラレール展を開催していただけるというのは感慨深いものがあります。鉄道博物館は開館して12年、昨年は新館も開館し、100万人を超える親子の皆さまに楽しんでいただいております。最近では新幹線変形ロボ『シンカリオン』というアニメも作っていただいており、シンカリオンの基地はこの鉄道博物館の地下にあるという設定とのことで、楽しい繋がりを感じさせていただいています」

「これからも、お客様に喜んでいただき、プラレールを作っていただけるような、魅力ある車両を開発していきたいと考えています。あらためてこの60年の歴史に敬意を表すると同時に、これからもプラレールとともに歩んでいくということをお誓い申し上げます」

プラレール60周年記念展『プラレール博物館 ~昭和・平成・そして令和へ プラレールの歴史~』の会場は、プラレールの歴史が年表で見られるようになっており、当時発売されていたプラレールも特別に展示。1959年に初めて発売された「プラスチック汽車レールセット」は、当時の広告とセットで展示されている。昭和、平成、令和と長い歴史を経て進化していったプラレールが一気に見られる、プラレールに詳しくない人でも楽しめる内容になっている。レッドフライナーレッドフライナー

内覧会の会場では、富山氏がプラレールの開発秘話を深澤氏に話すシーンも見受けられ、深澤氏が熱心に聞き入っていたのが印象的だった。

会場にいたプラレールの担当者に、一番売れたプラレールはなにかを聞いてみたところ、正確にはわかっていないが、社内で言われているのは、おそらく「ちょうとっきゅう ひかりごうNo.1」ではないかということだった。発売された1960年頃の販売データがないため、正確な販売台数がわからないとのことだったが、やはり高度経済成長期のまっただ中であり、男の子たちの憧れでもあった新幹線ひかり号ということで、爆発的な人気となっていたようだ。

現在でも新幹線は人気商品とのことで、新しい新幹線がリリースされると、必ずヒットする商品とのこと。また、今回の展示会の目玉のひとつでもある、プラレール鉄道オリジナル車両のレッドフライナーについては、最初のデザインから、製品が完成するまで約1年かかっているとのこと。レッドフライナーはフロント部分のガラスの中の造形や、サイドの窓の造形など、デザイン的に凝られており、かなりこだわって制作されたそうだ。

ちゃぶ台の上で遊べるサイズとして設計され、1959年に発売されたプラレールは、累計1480種類、1億6900万個以上販売され、なお増え続けている。親子三代で楽しめるイベントとなっているので、この夏休みは親子で足を伸ばしてみては?

《関口敬文》

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