BMW 4シリーズクーペ 新型に「M440i xDrive」…3.0リットル直6ターボは374馬力

0~100km/h加速は4.5秒

電動オーバーブースト機能付き48Vマイルドハイブリッド

Mスポーツ・ディファレンシャル

BMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペ
BMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペ全 19 枚

BMWは6月2日、欧州向けの新型『4シリーズクーペ』(BMW 4 Series Coupe)に、高性能グレードの「M440i xDriveクーペ」を設定すると発表した。

0~100km/h加速は4.5秒

新型には、クラストップレベルのドライビングダイナミクスを追求した最上位グレードとして、M440i xDriveクーペが設定される。3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンは、Mパフォーマンスオートモビルによる専用チューンが施される。その結果、欧州仕様の場合、最大出力374hp/5500~6500rpm、最大トルク51kgm/1900~5000rpmを獲得する。

トランスミッションは8速AT「ステップトロニック」で、駆動方式はインテリジェントな4WDの「xDrive」だ。M440i xDriveクーペは、0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は250km/hでリミッターが作動する。

「Mスポーツブレーキ」やフロント225/45 R18、リア255/40 R18の前後異径サイズのタイヤを備えた18インチMアルミホイールも装備される。市街地走行からサーキットに至るまで、直感的なブレーキ操作に応え、卓越したブレーキパフォーマンスを発揮する。このシステムは短いペダルストロークと明確なプレッシャーポイントが特長のスポーティなセットアップが施された。ブレーキング時の熱に対する耐性が高く、高い制動能力を実現する。

さらにM スポーツブレーキには、よりダイレクトなブレーキレシオと分離型油圧回路で設計されたフロント4 ピストン式固定キャリパー、リアシングルピストン式フローティングキャリパーを装備している。BMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペBMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペ

電動オーバーブースト機能付き48Vマイルドハイブリッド

また、この3.0リットル直列6気筒ガソリンターボエンジンには、48Vのマイルドハイブリッドが導入される。エンジンの負荷を軽減し、出力を向上させるのに役立つ。

強力な48Vスタータージェネレーターとバッテリー(二次電池)を搭載することにより、ブレーキ時に回生したエネルギーを、電力としてバッテリーに蓄える。48Vスタータージェネレーターは、11hpの追加パワーを発生する。この電力が、加速時などにエンジンをアシストする駆動力を生み出す。

48Vスタータージェネレーターは、エンジンをアシストする電気駆動ユニットのように作動し、エンジンを可能な限り、効率的な範囲内で作動できるようにする。 一方、電動オーバーブースト機能は、フルスロットルで加速するときに、ダイナミックなパフォーマンスを可能にするという。

また、48Vスタータージェネレーターは、エンジンの自動停止と再始動が行える。非常に少ない振動でエンジンを停止し、よりスムーズに再始動できるというメリットがある。これにより、ドライブトレインからエンジンを切り離すことなく、高速道路を走行する場合など、低負荷時にコースト(惰性走行)モードでエンジンを完全に停止することができる。BMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペBMW 4シリーズ・クーペ 新型の M440i xDrive クーペ

Mスポーツ・ディファレンシャル

サスペンションは、フロントがダブルジョイントのスプリングストラット、リアが5リンクだ。ダンパーは、無段階可変式ダンパーの硬さをスプリングストロークに応じて、プログレッシブに調整する。

「Mスポーツ・ディファレンシャル」は、リアディファレンシャルに一体化された電子制御式の無段階可変ロック機能を採用し、トラクションとコーナリング性能を向上させる。さらに、アクティブ・ディファレンシャル・ロック機能が、走行安定性と俊敏性を高める効果を発揮する。

また、DSC (ダイナミック・スタビリティ・コントロール)システムを通じて、コーナリング中の内側と外側のリアホイールの差動を制限することにより、あらゆる走行状況において、駆動力の伝達を最適化する。電気モーターによって生成される差動ロック機能により、最大1500Nmの駆動トルクを、回転が速い方のホイールから回転が遅い方のホイールへと移動させることができる。

例えば、高速でカーブを走行する場合、アンダーステア傾向が生じると大きな障害になる。そのために、グリップを失って空転ぎみになっているカーブ内側のホイールの路面に伝えることのできない駆動力を、ブレーキを作動させて無力化させるのではなく、意図的にカーブ外側のホイールに配分する。そうすることで、車両はダイナミックにカーブに進入し、駆動トルクをスポーティな走りのために利用できる、としている。

《森脇稔》

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