スズキの新型SUV『アクロス』、トヨタ RAV4 PHV ベースのOEM…欧州発表

フロントマスクは専用デザイン

PHVシステム全体で306hpのパワー

EVモードでは最大75kmをゼロエミッション走行可能

スズキ・アクロス
スズキ・アクロス全 7 枚

スズキの欧州部門は7月1日、新型SUVの『アクロス』(Suzuki ACROSS)を発表した。トヨタ『RAV4 PHV』のOEMとなる。

写真:スズキ・アクロス

スズキとトヨタは2017年2月、業務提携に向けた覚書を締結した。両車の業務提携の内容のひとつが、トヨタの電動化技術や電動車のスズキへの供給と、スズキの強みである小型車や小型パワートレインのトヨタへの供給だ。両社の業務提携の具体的成果として、欧州市場でトヨタはRAV4 PHVをスズキにOEM供給し、スズキはアクロスの車名で、欧州市場で販売する。

フロントマスクは専用デザイン

アクロスのエクステリアは、RAV4 PHVとは一部のデザインを変更している。フロントマスクは、グリルが大型化された。ヘッドライトもスリムな専用デザインとし、フロントマスクの中央には、スズキの「S」マークが添えられる。バンパー下には、シルバーのガーニッシュが装着された。

足元には、19インチのグロスブラックコーティング+ポリッシュ仕上げホイールと235/55R19サイズの大径タイヤを装着した。ボディカラーは全6色で、ホワイトパールクリスタルシャインをはじめ、シルバー、ブラック、レッド、グレイ、ダークブルーが設定される。

インテリアには、大型9インチタッチスクリーンディスプレイを採用する。このタッチスクリーンディスプレイは、Apple 「CarPlay」やグーグルの「Android Auto」と連携する。スズキ・アクロススズキ・アクロス

PHVシステム全体で306hpのパワー

アクロスのPHVパワートレインは、直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンに、2つのモーターを組み合わせたものだ。2.5リットルの「ダイナミックフォース」エンジンの高い燃焼効率と高出力とのシナジーにより、優れた動力性能や低燃費を追求した。

直噴2.5リットル直列4気筒ガソリンアトキンソンサイクルエンジンは、最大出力185hp、最大トルク23.1kgmを発生する。モーターはフロント側が最大出力182hp、最大トルク27.5kgm、リア側が最大出力54hp、最大トルク12.3kgm。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、306hpのパワーを引き出す。

駆動方式は、電気式4WDシステムの「E-Four」とした。最新のE-Fourは、トヨタのAWD-iインテリジェント電動4WDシステムだ。電気で駆動する後輪の最大トルクを、増やしたのが特長。走行状態に応じて適切に後輪にトルクを配分する新制御を採り入れ、高い走破性と優れた操縦安定性を追求した。前後のトルク配分は、100対0から20対80の範囲で変化する。スズキ・アクロススズキ・アクロス

EVモードでは最大75kmをゼロエミッション走行可能

強力なPHVパワートレインを得たアクロスは、0~100km/h加速を6.2秒で駆け抜ける。最高速は180km/h。EVモード、自動EV/ハイブリッドモード、ハイブリッドモード、バッテリー充電モードの合計で4種類の走行モードが切り替えられる。

また、トレイルモードでは、滑りやすい路面で優れたグリップと制御を可能にするオートLSDコントロール機能が作動する。このシステムは、グリップを失い始めた車輪にブレーキをかけ、グリップを維持している車輪にトルクを振り向ける。この機能は、スロットルとトランスミッションのシフトパターンも調整して、車両を走行させる。

二次電池は、蓄電容量18.1kWhのリチウムイオンバッテリーだ。このバッテリーを床下に搭載することにより、室内空間を確保した。また、低重心化により走行安定性の向上にも貢献するという。

EVモードでは、最大75kmをゼロエミッション走行できる。この効果で、欧州での環境性能は、CO2排出量が22g/km(WLTP計測モード)に抑えられる。

なお、アクロスは2020年秋、欧州市場に導入される予定、としている。

《森脇稔》

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