新型コロナ影響、車で移動したい人は約3割---実際は利用が減った人の方が多い

東京・新宿(7月21日)
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新型コロナウイルスの影響により、以前より車で移動したいと思うようになった人は約3割いるが、実際の車の利用頻度では、増えた人より減った人の方が多く、6割以上が「変わらない」だった。

中古車リース「ニコニコダイレクト」を運営するMICがアンケート調査を実施した。その中で、新型コロナウイルスの影響により、車利用の頻度は変わったか、車移動に対する意識は変わったかを尋ねた。調査対象は2928人、インターネットリサーチ会社のまーけっちを利用し、6月に実施した。

「新型コロナウイルスの影響により、車利用の頻度は変わりましたか?」という問いに対する答えで、「増えた」は11.1%だった。いっぽう「減った」、「カーシェアやレンタカーも利用しなくなった」、「車を利用しない」は合わせて26.5%で、頻度が減少した人の方が増えた人より多い。「変わらない」「車を所持しておらず、カーシェアやレンタカーを以前と変わらず利用」は合わせて62.3%で、いちばん多かった。

「カーシェアやレンタカーも利用しなくなった」は0.4%、「カーシェアやレンタカーを以前と変わらず利用した」は0.9%、「カーシェアやレンタカーの利用が増えた」は調査結果に現れなかった。

カーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」の個人会員を対象にした調査でも、利用頻度は「変わらない」が最も多く、「増えた」より「減った」が多いという結果になっている。

MICのアンケート調査で「新型コロナウイルスの影響により、車移動に対する意識は変わりましたか?」という問いに対し「以前より車で移動したいと思うようになった」は27.5%だった。これに「マイカーが欲しくなった」、「車購入を検討」、「車を購入した」を合わせて28.7%だ。

「車を利用したくない」は3.6%、「カーシェアやレンタカーの利用に不安」は2.0%だった。こちらの問いでも「特に変わらない」が最多で、65.6%を占めた。

カーシェアの情報比較サイト「カーシェアリング比較360°」によると、カーシェア主要6社の2020年第2四半期(4~6月)のステーション数は、第1四半期に比べ1.0%増加、車両台数は1.0%増加となっており、ステーション数、車両台数ともに伸び率が鈍化しているという。
カーシェアは電車の代り、利用頻度は「変わらない」が4割以上…コロナ禍で タイムズモビリティしらべ
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カーシェアリング主要6社、車両台数とステーション数の伸び率は鈍化

《高木啓》

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