ジープ グランドワゴニア、30年ぶりにコンセプトカーとして復活…2021年市販へ

ジープブランド車に共通する7スロットグリル

グランドワゴニアの伝統が息づくインテリア

フルデジタルコックピットの全画面は約45インチ

ジープ・グランドワゴニア・コンセプト
ジープ・グランドワゴニア・コンセプト全 25 枚

FCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)のジープブランドは9月3日、『グランドワゴニア・コンセプト』(Jeep Grand Wagoneer Concept)を発表した。市販版の『ワゴニア』新型と『グランドワゴニア』新型は2021年、米国で発売される予定だ。

オリジナルのワゴニアは、1962年に誕生した。1983年には、車名をワゴニアからグランドワゴニアに変更。1991年までの長期に渡って生産された米国製SUVの象徴的存在だ。ワゴニアとグランドワゴニアの製造元は、カイザー、AMC、クライスラーと目まぐるしく変遷したが、基本設計を大きく変えずに、およそ30年間生産され続けた。

ジープブランド車に共通する7スロットグリル

ジープはグランドワゴニアコンセプトで、米国のクラシックでプレミアムなSUVのアイコンの復活を明示する。ユニークでかつてない顧客体験を提供しながら、「アメリカンプレミアム」を再定義することを目指す。

グランドワゴニアコンセプトは、電動化されたパワートレイン、洗練された4x4オフロードシステム、SUV史上初の助手席側スクリーンなどのプレミアムインテリアを採用する。最新のテクノロジーも盛り込まれている。

グランドワゴニアコンセプトのエクステリアは、ジープブランド車に共通する7スロットグリルを装着する。各スロットは、複雑な軽量格子構造となっている。7個のスロットには、LED照明機能が付いており、このLEDパターンがグリルのエレガントな輪郭を形成し、フロントのワイド感を強調する。ジープ・グランドワゴニア・コンセプトジープ・グランドワゴニア・コンセプト

フロントグリルの真上には、ワゴニアの照明付き文字が配置されている。グリルの両サイドには、チーク材で支えられたツインLEDプロジェクターヘッドランプがレイアウトされた。オブシディアンブラック仕上げのアルミニ製フロントスキッドプレートと、アクセント付きフロント牽引フックも装備されている。

足元は、24インチのマルチスポークのオブシディアン仕上げのアルミホイールで引き締められた。スリーピースのホイールキャップは、ワゴニアのロゴが特長だ。ボディサイドには、「グランドワゴニア」の文字の横に、アメリカの国旗が配され、ジープブランドの母国に敬意を表している。

LEDテールランプは、リアクォーターパネルから車両の後方にかけて、しっかりとしたフォルムを作り出す。ディフューザーがパワーテールゲートの下にあり、エアロダイナミクス性能を高めている。全面ガラス張りのルーフによって、すべての乗員に自然光が届くように配慮された。

デザイン責任者のラルフ・ギレス氏は、「グランドワゴニアコンセプトはオリジナルから着想を得ているが、贅沢さと自由を現代的に解釈した。時代を超えたシルエットを備えたエレガントなデザインを作り出すために努力を重ね、美しく細工された数え切れないほどのディティールを組み合わせて、紛れもない存在感を生み出している」と語る。ジープ・グランドワゴニア・コンセプトジープ・グランドワゴニア・コンセプト

グランドワゴニアの伝統が息づくインテリア

グランドワゴニアコンセプトのインテリアには、モダンなアメリカンスタイルが表現された。エレガントなプレミアムフルサイズSUVのインテリアを提案している。

インテリアは広々としており、2列目キャプテンシートと、グランドワゴニア初の3列目シートが装備され、最大7人が乗車できる。カスタマイズ可能なアンビエント照明によって、リラックスした雰囲気を演出する。

2本スポークのステアリングホイールは、グランドワゴニアの豊かな歴史に敬意を表したものだ。運転席のドアを開くと、メーターの外側にワゴニアが誕生した年、「1963」の文字が見えるようにした。オニキスガラスを使用したミッドボルスターが、インストルメントパネルの全面に配された。

初代グランドワゴニアは、その外観に木材を多用したことで知られる。グランドワゴニアコンセプトは、その内部に多くの熱処理されたレースウッドをあしらった。これは、デザインチームがオリジナルのグランドワゴニアストーリーの新たな章を、モダンな方法で再解釈した例のひとつになるという。ジープ・グランドワゴニア・コンセプトジープ・グランドワゴニア・コンセプト

フルデジタルコックピットの全画面は約45インチ

グランドワゴニアコンセプトには、フルデジタルコックピットを搭載する。ドライバーの正面には、12.3インチのインフォメーションディスプレイが配置された。ダッシュボード中央の12.1インチのタッチスクリーンが、メインディスプレイとして機能する。その下には、10.25インチのコンフォートディスプレイタッチスクリーンがあり、シートや空調を制御する。さらに、助手席の前方には、10.25インチのタッチスクリーンがレイアウトされた。これにより、全ての画面を合わせると、ほぼ45インチに達するという。

2列目の乗員向けには、30インチの後席用モニターが装備された。空調やインフォテインメントを操作する10.1インチのディスプレイが、キャプテンシート間のセンターコンソールに収納されている。10.1インチのエンターテインメントタッチスクリーンにもアクセスできる。

FCAの最新世代の「Uconnect 5」システムを搭載しており、前世代と比較して5倍の動作速度を実現している。 Uconnect 5は、より接続性が高く、使いやすく、コンテンツが豊富で、パーソナライゼーションが強化されている。
> エクステリア詳細画像
> インテリア詳細画像

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  2. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  3. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  4. アルピナ『B3』が2度目のフェイスリフトへ! リムジン&ツーリングをWスクープ
  5. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  6. 走行距離10万kmは通過点! 42.195万kmをめざせ
  7. EV戦略の“怪”、世界的には「失速」、国内は充電設備1年間で「3割増」[新聞ウォッチ]
  8. アントレックスが折りたたみ電動スクーター『MK114』発売へ、軽自動車にも積載可能
  9. スライドドア&大型リアゲート搭載の 「ロビンソンAI」、九州キャンピングカーショーに登場予定
  10. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
ランキングをもっと見る