モビリティープラス、世界最小のコロナワクチン輸送車両を初公開…オートモーティブワールド2021

モビリティープラスの新型コロナウイルスワクチン輸送車両(オートモーティブワールド2021)
モビリティープラスの新型コロナウイルスワクチン輸送車両(オートモーティブワールド2021)全 6 枚

モビリティープラスは1月20日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2021に、新型コロナウイルスワクチンが輸送できるマイナス120度対応の超低温フリーザー搭載車を初公開した。

軽商用バンをベースに、ワクチン数百人分を収納できる超低温フリーザーを後席部分に配置、荷室にはリチウムイオン電池などを搭載している。

モビリティープラスの藤原愼司執行役員によると「一般的に冷凍車と言われている車両はマイナス20~30度、最高に冷やせるクルマでもマイナス50度で、これは冷凍マグロを運んでる。それよりも低い温度は未知の世界」とのこと。しかも軽ベースなので世界最小の新型コロナウイルスワクチン輸送車両となる。

モビリティープラスはもともと出張タイヤサービス車両の製造、販売会社として2005年に創業し、その後は非破壊検査車や地震体験車など様々な特殊車両の企画、製造を行っている。

今回、初公開した新型コロナウイルスワクチン輸送車両は、これまでに手掛けてきた特殊車両のノウハウを生かし、2020年11月の構想開始からわずが2か月で造り上げたという。ワクチン輸送車両にはリチウムイオン電池のほか、車載発電装置、外部電源、電源ボックスの4ウェイの電源を用いることで、「電源喪失はまずない」と藤原執行役員は胸を張る。

モビリティープラスが手掛ける特殊車両のほとんどが小型トラックや商用バンなど登録車がベースだが、ワクチン輸送車両はダイハツ工業の軽商用『ハイゼット』をベースにしている。藤原執行役員は「小さいものでできれば大きなものでも造れる。だからあえて軽で製作した」と話していた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「本当に世に出るとは」わずか1トンの車体に800馬力V12を搭載、「超アナログ」なスーパーカーにSNS沸く
  2. BMW『8シリーズ』初代オマージュの「エディション M ヘリテージ」登場、世界限定500台
  3. 狭い道! 制限1.7mでコンクリートブロック付き、道幅は5mあるけど?…東京都板橋区
  4. トヨタの新型EV『アーバンクルーザー』をくまなくチェック!…詳細画像記事ベスト5 2025年上期
  5. スズキの人気トールワゴン『ソリオ』開発責任者が語る、「顔だけじゃない」マイナーチェンジの真価
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る