アクアプレーニングを防止、タイヤの前方に水をジェット噴射…アウディが安全技術を開発

「アクアプレーニング」(ハイドロプレーニング)現象を防止する安全技術「AIS」をアウディに搭載したテスト車両
「アクアプレーニング」(ハイドロプレーニング)現象を防止する安全技術「AIS」をアウディに搭載したテスト車両全 2 枚

アウディ(Audi)は2月17日、「アクアプレーニング」(ハイドロプレーニング)現象を防止する安全技術「AIS」(アクアプレーニング・インテリジェント・ソリューション)を開発した、と発表した。

写真:「アクアプレーニング」(ハイドロプレーニング)現象を防止する安全技術「AIS」をアウディに搭載したテスト車両

この安全技術は、イージーレイン、ボッシュ、イタルデザインの3社のパートナーシップによって開発された。アウディの市販モデルにこの技術を搭載し、初テストが実施されている。

AISは、アクアプレーニング現象を効果的に防止する最初のシステムという。雨の中を高速走行している時に起きるアクアプレーニングは、世界中で毎年何万件もの事故の原因となっている危険な現象だ。

アクアプレーニング現象とは、雨天の高速走行時、水の幕がタイヤと路面の間にできて、タイヤが路面に接地していない状態に陥ること。AISでは、フロントタイヤの前方に、水をジェット噴射する。これにより、タイヤのグリップと車両のコントロールを回復させることができるという。

AISは、ポンプと2つの折りたたみ式インジェクターで構成される油圧システムが特長だ。イージーレイン社のソフトウェアの「DAI」(デジタル・アクアプレーニング・インフォメーション)によって作動する。センサーは、アクアプレーニング現象を検知し、システムに即座に通知する。

なお、3社は引き続きプロジェクトに取り組んでおり、今後数か月以内にさらなる結果が発表される予定、としている。

《森脇稔》

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