横浜ゴム、北海道の屋内氷盤試験場に新冷媒装置導入 表面温度コントロールで開発力強化

屋内氷盤試験場に導入した新冷媒装置
屋内氷盤試験場に導入した新冷媒装置全 2 枚

横浜ゴムは、旭川市にある「北海道タイヤテストセンター(TTCH)」の屋内氷盤試験場に、全長約100mの国内最大級となる冷媒装置を備えた氷盤試験路面を設置したと発表した。

冷媒装置を導入した新氷盤路は氷の表面温度を-10度~0度までコントロールでき、スタッドレスタイヤの開発で重要な0度付近の高温域から低温域まで様々な氷上路面でのタイヤ試験を安定した試験条件で行うことが可能となった。さらに、初冬の外気温に左右されずに氷盤路面を作ることができ、氷上制動試験の開始時期を早めるなど、開発期間の自由度が向上。スタッドレスタイヤからスタッドタイヤ、オールシーズンタイヤまで多様なカテゴリーに対応した冬タイヤの開発を、高精度かつ効率的に行うことが可能になった。

TTCHはタイヤ事業のグローバルな拡大に伴う評価数の増加や評価手法の高度化に対応するため、2015年12月に開業したテストコースで、乗用車およびトラック・バス向け冬用タイヤの試験を実施(春から秋は夏用タイヤの試験にも活用)。屋内氷盤試験場は冬用タイヤのさらなる高性能化を目指して2018年1月に開設した。

横浜ゴムは、冬用タイヤテストコースとしてTTCHのほかに、スウェーデンに「YOKOHAMA TEST CENTER of SWEDEN(YTCS)」を設置。欧州大陸やロシア・北欧向け商品の確認評価を実施しており、各国・地域の冬路面に最適な冬用タイヤの開発を推進している。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  4. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
  5. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る