三菱ふそう、米ワイズシステム社と業務提携---次世代配送計画システムの販売開始へ

ワイズシステムズ(イメージ)
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三菱ふそうトラック・バス(MFTBC)は米ワイズシステム社と業務提携、AI・機械学習を駆使した次世代配送計画システムの販売を2021年第4四半期より開始する。

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次世代配送計画システム「ワイズシステムズ」は、ラストワンマイル配送プロセスを効率化するクラウド及びスマートフォンベースのソフトウェア。AIと機械学習を駆使し、配送オーダー、荷物、ドライバーや車両、交通状況といった配送に関連するあらゆる情報を取り入れ、ルート計画アルゴリズムが配送ルートやトラックおよびドライバーを選定し、最適な配送計画を自動作成する。

作成した配送計画はドライバーの端末へ配信され、リアルタイムで配送状況の追跡や進捗が更新される。配送担当者は日々のルート計画に要する時間を短縮できるほか、車両の稼働や配送状況をリアルタイムで把握できる。ドライバーはスマートフォンのアプリで、配送ルートの確認や荷物の配達完了通知を簡単に実行。荷物を受け取るエンドカスタマーも、配送状況をリアルタイムで確認でき、到着予定時間も受取日にあらかじめ把握できる。

ワイズシステムズは、車両オペレーションに関わるリアルタイムのデータを継続的に学習することで、稼働率、パフォーマンスおよび顧客サービスを継続的に改善し、その性能を高めていくことが特徴。従来、ルートの提案はベテランの配車担当者が長年の経験に基づいて行っていたが、ワイズシステムズでは、頻繁に利用するルートなどを機械学習することで、回数を重ねるごとに効率的な配送計画を提案できる。同システムは食品・飲料、宅配便、フィールドサービスや各種ビジネス向けのラストワンマイル配送に最適。米国では平均で走行距離を15%削減、稼働率を20%向上、配送遅延を最大で80%解消した実績を持つ。

MFTBCは2017年より車両や車両の運行状態をリアルタイムで管理するテレマティクス機能「トラックコネクト」の新型車両への搭載を進めており、現在すべての新型トラックへ搭載を完了している。今回、同社初となる外部企業との業務提携により、車両自体を管理するだけではなく、物流・配送プロセスに関わるすべての人のニーズに迅速に対応するソリューションを提供する企業として、さらに進化を遂げる。

《纐纈敏也@DAYS》

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