VW、電動車のみを出展へ…IAAモビリティ2021

フォルクスワーゲン ID.5 GTX のプロトタイプ
フォルクスワーゲン ID.5 GTX のプロトタイプ全 6 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は9月3日、ドイツで9月6日に開幕するIAAモビリティ2021に、電動車のみを出展すると発表した。ブランドのモーターショーの歴史において、電動車のみの出展は初という。

フォルクスワーゲンのIAAモビリティ2021のハイライトは、新世代EVの「ID.」ファミリーの最新モデル、『ID.5 GTX』のプロトタイプのワールドプレミアだ。ID.5 GTXは、フォルクスワーゲンブランド初のフル電動SUVクーペで、フォルクスワーゲンのID.ファミリーの中では、電動SUVの『ID.4』のクーペ版に位置づけられる。

また、「GTX」はパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンのEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。ID.5 GTXは、すでに欧州で発表されているID.4 GTXに続く、GTX第2弾モデルとなる。

ID.5 GTXは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台「MEB」をベースに、デュアルモーター4WDシステムを搭載する。フロントアクスルとリアアクスルの両方に電気モーターを搭載するツインモーター+4WDにより、強力な走行性能、優れたトラクション、スポーティなハンドリングを実現している、と自負する。ID.5 GTXでは、前後アクスルの間に大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載する。1回の充電での航続は、497kmを可能にしているという。

このID.5 GTXを含めて、フォルクスワーゲンのIAAモビリティ2021の出展車両は、ブランドのモーターショーの歴史で初めて、電動車のみとなる。フォルクスワーゲングループは2030年までに、新車販売の50%をEVにする計画だ。欧州では同年までに、新車販売の70%をEVにすることを目指す。2040年には、世界の主要市場の新車のほぼ100%がゼロエミッションになると予想している。

なお、IAAモビリティ2021のフォルクスワーゲンのプレスカンファレンスは9月6日10時05分(日本時間同日18時05分)からを予定している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  5. 585万円で発売の軽キャンピングカーに注目…7月の新型車ランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る