トヨタ GR 86、ペースカーとして米レースに登場 9月19日決勝

白いボディカラーを基本にトヨタGAZOOレーシングの赤と黒のグラフィック

2.4リットルに排気量アップのボクサーは最大出力228hp

低重心のFRパッケージを従来型から継承

トヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージ
トヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージ全 18 枚

トヨタ自動車(Toyota)の米国部門は9月14日、『GR 86』が9月19日にフロリダ州の「デイトナ・インターナショナル・スピードウェイ」で決勝レースを行う「NASAチャンピオンシップ」のペースカーに起用されると発表した。

白いボディカラーを基本にトヨタGAZOOレーシングの赤と黒のグラフィック

トヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージトヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージ

GR 86のペースカーは、外装がカスタマイズされている。白いボディカラーを基本に、トヨタGAZOOレーシングの赤と黒のグラフィックが添えられる。デイトナ・インターナショナル・スピードウェイは全長が3.81マイル。NASCARカップシリーズの開幕戦「デイトナ500」をはじめ、デイトナ24時間レースの舞台として知られる。

NASAチャンピオンシップの「NASA」は、「National Auto Sport Association」の略だ。NASAチャンピオンシップは、2つの予選レースから始まる。レースの参加者は2つの予選レースの順位に応じて、ポイントを獲得する。ポイントによって、9月19日の決勝レースのグリッドを決定する。

トヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージトヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージ

スペッククラスの参加者は、同じタイヤを装着したイコールコンディションの車両で争う。NASAチャンピオンシップには25以上のクラスがあり、全米から約400人のレーサーが参戦する。GR 86のペースカーは、参戦マシンを導く役割を担う。

2.4リットルに排気量アップのボクサーは最大出力228hp

トヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージトヨタ GR 86 の「NASAチャンピオンシップ」ペースカーのレンダリングイメージ

GR 86には、2.4リットルに排気量を拡大した新開発の直噴水平対向4気筒ガソリン「D-4S」エンジンを搭載する。軽量コンパクトかつ低重心なエンジンという特長はそのままに、2リットルから2.4リットルへの排気量アップにより、動力性能を向上させた。

米国仕様の場合、最大出力は228hp、最大トルクは25.4kgmと、従来型の205hp、21.5kgmから向上した。最大トルクの発生回転数は、従来型の6600rpmから、新型では3700rpmに引き下げられた。0~96km/h加速は、6速MTが7秒から6.1秒に、6速ATが8秒から6.6秒に短縮している。あわせてレスポンスを向上させ、高回転域までストレスなく伸びるフィーリングを追求した。

トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

トランスミッションは6速MTと6速ATを用意する。6速ATには、ブレーキとアクセルの操作を感知して、自動的に最適なギアにシフトするアダプティブコントロールが採用された。トルク容量も増加しており、クラッチディスクの数も増えている。6速MTは、クラッチ容量とギア強度を高めるために、低粘度オイルとストラットベアリングを導入した。新設計されたローキャッチマニュアルギアボックスも採用している。

低重心のFRパッケージを従来型から継承

トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

GR 86のボディサイズは、従来型とほぼ同じで、低重心のFRパッケージを継承する。GR 86では、全高とヒップポイントを低く抑え、さらなる低重心化と回頭性の向上が図られた。

街乗りから限界走行まで、あらゆる速度域で走る楽しさを感じられるハンドリング性能を目標に掲げる。そのために、ボディ剛性を向上。とくにねじり剛性は、従来型に比べて約50%向上しており、よりシャープなハンドリングとステアリング性能を実現しているという。

トヨタ GR 86(米国仕様)トヨタ GR 86(米国仕様)

ブレーキはフロントが11.6インチ、リアが11.4インチ。17インチ仕様のタイヤはミシュラン「Primacy HP」。プレミアムグレードは、鍛造ブラックの18インチホイールにミシュラン「Pilot Sport 4」タイヤを装着する。トルセンLSDや、フロントにスポーツチューニングされた独立マクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンサスペンションを採用している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  2. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
  3. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  4. 【トヨタ GRカローラ 新型試乗】「GRヤリス」とはスタンスが明確に違う理由…河村康彦
  5. 『N-BOXカスタム』用パーツが一挙発売、ブリッツからエアクリーナーシリーズ4種類・5製品が発売
  6. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー「小型・薄型モデル」の選択のキモは、“サイズ”と“音”と“価格”!
  7. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  8. ランボルギーニ、新型車を間もなく発表へ…電動『ウルス』の可能性も
  9. 三菱『エクリプス クロスPHEV』は、新しい毎日に踏み出せる「今の時代、最強の1台」だPR
  10. トヨタ『ハリアー』が今夏ビッグマイチェン!? 「ハンマーヘッド」デザイン採用か
ランキングをもっと見る