新連載[ソースユニット]プロが『ダイヤトーンサウンドナビ』を薦める理由

『三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ』の取り付け例(製作ショップ・M.E.I.<広島県>)。
『三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ』の取り付け例(製作ショップ・M.E.I.<広島県>)。全 7 枚

カーオーディオシステムの最上流には、音楽信号を読み取る機器である「ソースユニット」が必要となる。なお昨今は、車載機からスマホ、そしてDAPまで、その選択肢は幅広い。当特集では、その中から何を使うべきなのかを考察している。

今回は、ロングセラーモデルである三菱電機の『ダイヤトーンサウンドナビ』にスポットを当てる。さて、当機の“ソースユニット”としての実力はいかほどなのか…。

なお当特集は毎回、全国の有名カーオーディオ・プロショップに取材して記事を作成している。今回は広島県広島市の実力店、“M.E.I.”に話を訊いた。参考になる情報が多々得られた。じっくりとお読みいただきたい。

『ダイヤトーンサウンドナビ』は、とにもかくにも音が良い!

『ダイヤトーンサウンドナビ』の初代モデル『NR-MZ60シリーズ』は2012年に登場している。以来『ダイヤトーンサウンドナビ』は年々進化を重ね、そして多くのカーオーディオ愛好家に使われてきた。

さて、早速“M.E.I.”の代表を務める山本さんに、当機の“ソースユニット”としての良さを訊いてみた。

「『ダイヤトーンサウンドナビ』の“ソースユニット”としての最大の魅力は、素の音が良いことだと思います。音質性能の高さは、車載専用機の中でトップレベルにあることは間違いありません。音響パーツにも贅が尽くされていますし、ノイズの影響を受けないための、そしてノイズを出さないための設計上の工夫も多々盛り込まれていますので、どのメディアで音楽を再生しても高音質です。S/Nが高く高解像度で情報量も豊富です。

そして、プロセッサーとしても優秀です。『ダイヤトーンサウンドナビ』には、その他のプロセッサーには搭載されていない特別な機能である“マルチウェイ・タイムアライメント”が装備されていて、スペシャルなシステム運用も可能となります。そして、それ以外のチューニング機能も至って優秀です。

どのように優秀なのかというと、これは私の個人的な印象なのですが、『ダイヤトーンサウンドナビ』のプロセッサーは正解の幅が広いんですよ。他の機種ではもっとも良いエリアが狭いのですが、『ダイヤトーンサウンドナビ』ではそれが案外広いんです。ここからここまでの間であれば大体大丈夫、と思えることが多いです。なので、お客様がチューニングをされる場合にもやりやすいと思います。ストライクゾーンが広いので、大きく失敗することがないんです」

三菱電機・ダイヤトーンサウンドナビ NR-MZ300PREMI-4

“マルチウェイ・タイムアライメント”なら、ナビを換えただけで高度なサウンド制御が可能に!

「あと、他のプロセッサーでは“イコライザー”を大きく操作すると音質が劣化することがあるのですが、『ダイヤトーンサウンドナビ』の“イコライザー”は大胆に操作しても音質の劣化はほぼありません。そこにも独特な工夫が盛り込まれているからです。

そして先述した“マルチウェイ・タイムアライメント”を活用することで、ナビを換えただけでもハイエンドシステムでしか行えないような緻密なサウンド制御法を実践できます。“タイムアライメント”をより詳細に効かせられるようになるんです。

まず“タイムアライメント”とは、以下のような機能です。クルマではリスニングポジションが左右のどちらかに片寄り、さらにはツイーターとミッドウーファーの装着位置もバラバラです。なので、各スピーカーから放たれる音の到達タイミングがズレてしまいます。しかし“タイムアライメント”を活用すると近くにあるスピーカーの発音タイミングを遅らせられますので、各スピーカーから等距離の場所にいるかのような状況を擬似的に作り出せます。

ただし通常の“タイムアライメント”の場合は、ツイーターとミッドウーファーを個別に制御しようとするとスピーカーケーブルの引き直しが必要になります。メインユニットのスピーカー出力の1つずつと各スピーカーをダイレクトに配線しなければならないからです。メインユニット内でツイーターとミッドウーファーの信号を2つに分け、それぞれ個別に“タイムアライメント”をかけることになりますので、その信号を同一回線で伝送することはできません。信号を混ぜるわけにはいかないからです」

『ダイヤトーンサウンドナビ NR-MZ300PREMI-4』の「タイムアライメント」の設定画面。

『ダイヤトーンサウンドナビ』では、個別制御した信号を同一回線で伝送可能!

「しかし『ダイヤトーンサウンドナビ』では、ツイーターとミッドウーファーの信号を個別に制御しながらもそれらを同一回線で伝送できます。なのでナビを換えただけで(スピーカーケーブルは純正状態のままで)、ツイーターとミッドウーファーの個別制御を行えるんです。このようなことが可能となるのは、『ダイヤトーンサウンドナビ』をおいて他にはありません。

あと、画面が美しいことも利点です。今やHD画質が確保されたメインユニットは多々ありますが、光の反射には弱い場合が少なくありません。しかし『ダイヤトーンサウンドナビ』は太陽光が直接あたっても視認性はほぼ落ちません。なので、映像系のコンテンツを楽しまれる方にとっても向いていると思います。

映像系のコンテンツといえば、『ダイヤトーンサウンドナビ』は5.1chのサラウンド再生にも対応していますので、DVD5.1chサラウンドソースを楽しみたい方にも利があります。しかも、フロントスピーカーだけで再生している場合でも、DVD5.1chサラウンドソースを再生する際には360度の全周囲から音が聴こえてくるんですよ。このような仕組みを持ったメインユニットは今はほとんどなくなってしまいました。しかし『ダイヤトーンサウンドナビ』なら、映画を迫力のサウンドで楽しめます。

また、ハイレゾ音源も192kHz/24bitまで再生可能です。ただしサンプリング周波数は44.1kHzにダウンコンバートされるのですが、量子化ビット数は落ちませんのでハイレゾ音源ならではの良さは聴感上ほとんど失われません。内部回路には、ハレゾ音源の良さを引き出すための技術も盛り込まれていますし、そもそも素の音質性能が高いこともあり、良好な音質でハイレゾ音源を再生できます。

『ダイヤトーンサウンドナビ』は、音にこだわるお客様からの支持が根強いです。音の良い“ソースユニット”が欲しいと思ったときには、候補の上位に上がってくると思います。

お近くでしたらぜひ、お気軽にご来店ください。『ダイヤトーンサウンドナビ』のみならず他の“ソースユニット”についても詳しくご説明いたしますし、スピーカー交換等それ以外のシステムアップについてもさまざまなご提案ができると思います。皆さまのお越しを心よりお待ちしています」

『ダイヤトーンサウンドナビ』をプロが薦める理由とは? 「ソースユニット学・入門」第2回『ダイヤトーンサウンドナビ』編

《太田祥三》

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