戦前の図面から今も新車を作る、クラシックカーとは違う「コンティニュエーション」…オートモビルカウンシル2022

「コンティニュエーション」シリーズを生産、販売するアルヴィス(オートモビルカウンシル2022)
「コンティニュエーション」シリーズを生産、販売するアルヴィス(オートモビルカウンシル2022)全 2 枚

2019年以来3年ぶりにオートモビルカウンシルの舞台に戻ってきたアルヴィス(ALVIS)。今回は2020年に発表済みの4.3リットル・コンティニュエーションシリーズ『ヴァンデン・プラ・ツアラー』と『グラバー・スーパー・クーペ』の2台を本邦初公開した。

【画像全2枚】

アルヴィスは世界初のシンクロメッシュギアボックスを製作したり、FWDのレーシングカーを作りルマン24時間レースでクラス優勝を遂げるなど、戦前に大活躍しその先進性を売りにしたブランドである。同時に高級車としての地位も確立し、故エジンバラ公もアルヴィスを愛用するなどロイヤルファミリーにも好んで使われたイギリスを代表する高級車ブランドなのである。

「コンティニュエーション」シリーズとは、車両が誕生した当時の図面から一部メカニズムを現代の排出ガス規制に適合するように改良を加え、しかしながらそのデザインは当時の姿を忠実に図面に沿って作るクルマを指す。シャシーナンバーとエンジンナンバーはそのクルマが最後に作られた時代から継続されたものが使われ、それゆえにコンティニュエーションの名前が付けられている。

アルヴィス・コンティニュエーションシリーズ最大の特徴は、他ブランドのコンティニュエーションモデルと異なり、公道を走れるということにある。イギリス国内でナンバーが取得できることから、日本でも同じ理屈でナンバー取得が可能。しかも当時の年式をそのまま得ることができるそうなのだ。とはいえ、メカニズムは一部現代にマッチするように作り直されているから、いわゆるクラシックカーとは違って故障やメンテナンスの負担が少なく乗ることができるのも魅力である。

今回オートモビルカウンシルに登場したアルヴィスは合計6台。このうち2台がコンティニュエーションモデルで、残りはいわゆるヘリテージモデルという本物のクラシックカーだが、それらの多くは当時の図面が残っているので、コンティニュエーションシリーズとして作ることができるという。

クラシックカーを気兼ねなく乗りたい向きにはうってつけのモデルである。

《中村 孝仁》

中村 孝仁

中村孝仁(なかむらたかひと)|AJAJ会員 1952年生まれ、4歳にしてモーターマガジンの誌面を飾るクルマ好き。その後スーパーカーショップのバイトに始まり、ノバエンジニアリングの丁稚メカを経験し、さらにドイツでクルマ修行。1977年にジャーナリズム業界に入り、以来45年間、フリージャーナリストとして活動を続けている。また、現在は企業やシニア向け運転講習の会社、ショーファデプト代表取締役も務める。

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