SUPER GT第5戦が行われた富士スピードウェイで、GTアソシエイション(GTA)による定例記者会見が行われ、GTAの坂東代表は、「観戦も元に戻せるようならば、元に戻していきたい」と今後の観戦方法も検討していくと語った。
第5戦では、ファンに人気のあったサーキットサファリが復活し、コースを走るバスに乗車し横をGTマシンが駆け抜けるコンテンツが復活した。
パドックと呼ばれるトランスポーターやホスピタリティテントが並ぶエリアの中までは全部入れないが、パドックエリアに入れるチケットの販売も行われた。さらにグリッドウォークでレース直前の緊張感ただようエリアにもかなり多くのファンが入れる状況になった。
今まで約2年間「バブル」方式をとり、選手や関係者、メディアやサーキット関係者など多くの人がバブルの中に入ることで、SUPER GTのエリア内での感染拡大はそれなりに防いできた。
そのことについて坂東代表は「独自のガイドラインを作ってきたことに自負はある。他のスポーツで選手らが感染したことによって試合が行われないことも起きている。SUPER GTではドライバーやメカニックなどに感染者が出た場合はその方にはご遠慮いただいて、代役をたてることでレースをしてきた。チーム全体に感染が拡大してしまった場合は、チームごと一回撤退してもらう可能性もある。そうならないようチーム毎に取り組んで来てもらった」と説明。
国やJAFとも連携していく必要もあるし、さまざまなカテゴリーでバラバラに感染対策を行うのではなく、JAF側にもガイドラインの策定などを提案していることなども語られた。
サーキットサファリなども復活したことで、「何も制限なくコロナ前のようになることが望ましいのは言うまでもない。今後もお客様に喜んでもらえる取り組みを行っていきたい」と今後の展望も語った。
今回土日の2日間で4万7900人の観客がSUPER GTを観戦しにきている。まだまだ感染が落ち着いていない状況だが、今後に向けてサーキットサファリやグリッドウォーク、パドック入場など少しづつ制限が緩くなっている。関係者はもちろんだが、観客も感染予防をしっかりおこなっていくことが、今後の観戦エリアやグリッドウォークの拡充などにも繋がっていくと思われる。
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