MINIが新型EVを2車種発表へ、ひとつは「ハッチバック」

プロトタイプによる開発テストが進行中

次期型は新しいEVアーキテクチャがベースに

将来は新型クロスオーバーEVを2車種追加してEVを合計3車種に

MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ
MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ全 10 枚

MINIは1月10日、新型EVを2車種、2023年に初公開すると発表した。

2023年はMINIにとって、非常に重要な1年になるという。まずMINIは、英国オックスフォード工場でのオリジナルMiniの生産開始110周年を祝う。そして、新世代MINIファミリーの最初のEVを2車種、初公開する予定だ。

◆プロトタイプによる開発テストが進行中

MINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプMINI ハッチバック 次期型のEVプロトタイプ

2車種の新型EVのうちの1車種が、MINIハッチバック次期型のEVになる。MINIハッチバック次期型には、EVと内燃エンジン搭載車の両方が設定される。このうち、EV版は2023年に生産を開始する予定だ。現在、プロトタイプによる開発テストが進められている。

MINIは現在、電動モデルを2車種用意している。MINIハッチバックのEVの「クーパーSE」と、MINI『カントリーマン』(日本名:MINI『クロスオーバー』に相当)のプラグインハイブリッド車(PHEV)だ。両車に対する需要は増しており、現在、両車を合わせて、MINIの世界販売の約5分の1を占めているという。

MINIは2025年に内燃エンジンを搭載した最後のモデルを発売し、2027年までに世界新車販売におけるEVのシェアを50%に引き上げる計画だ。その後、MINIは2030年代前半までに、BMWグループで最初のフルEVブランドになることを目指している。

◆次期型は新しいEVアーキテクチャがベースに

MINIが属するBMWグループは2023年までに、現在の市場セグメントの約90%に少なくとも1つのピュアEVモデルを導入する計画だ。MINIのラインナップを2030年代前半までにフルEV化するのも、その計画の一環となる。次期型は、新しいEVアーキテクチャをベースにする。同じく2023年、次期MINIクロスオーバーの電動モデルの生産も、ドイツ・ライプツィヒ工場で開始する予定だ。

次期MINIでは、従来型と同様、最初のモデルとして、3ドアのハッチバックが登場する。第5世代となる3ドアハッチバックは、当初からEVパワートレインの搭載を念頭に置いて開発が進められている。MINIならではの敏捷性とスペース効率が追求されており、コンパクトなボディサイズで、室内には充分なスペースを持たせるという。

次期MINIの3ドアのハッチバックは、60年以上にわたって成功を収めてきた運転する喜びのコンセプトを継承する。次期MINIのデザインは、その独特の歴史を思い起こさせるものになるという。最新のテクノロジーを導入しながら、最小限のボディサイズと組み合わせて、最大限のエモーショナル性を引き出すことを狙う。

◆将来は新型クロスオーバーEVを2車種追加してEVを合計3車種に

将来のMINIには、世界中の顧客がゼロエミッション走行を行えるように、フルEVを拡大する。MINIの将来のEVには、ハッチバックベースに加えて、スモールカーセグメントとコンパクトカーセグメントにそれぞれ、新型クロスオーバーEVを投入し、EVのラインナップを3車種に拡大する計画だ。

さらに、MINIのラインナップの強化は、eモビリティの継続的な拡大と、ブランドの特徴のドライビングの楽しさを体験する新しい機会を提供することに焦点を当てている。これは、高性能モデルの「ジョンクーパーワークス(JCW)」の新しい可能性も開く。将来のMINIの車両アーキテクチャは、優れたパフォーマンスと運転する楽しみが、電動パワートレインでも味わえるようになるという。

《森脇稔》

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