ペットと旅するファミリー向け…ジャパンキャンピングカーショー2023

キャンパー鹿児島のブースにはペット対応のキャンピングカーを展示。
キャンパー鹿児島のブースにはペット対応のキャンピングカーを展示。全 23 枚

2月3~6日に幕張メッセで開催中された「ジャパンキャンピングカーショー2023」。キャンパー鹿児島のブースには、ペットと旅する「Wonder」シリーズが展示されていた。

トヨタ『ハイエースDX』をベースにした4ナンバー登録の『Wonder AR』は、乗車定員6名で就寝定員が2名となっており、同社が制作する『CK WILDER』のペット対応モデルという位置づけ。ペットには必需の車載用クーラーを標準装備とし、内装は防汚シートとウォルナットの天然木で仕上げている。車両本体価格は排気量2700ccのガソリンエンジン6ATモデルで488万4960円(税込み)から。

ハイエース DXをベースにした4ナンバー登録の『Wonder AR』。ハイエース DXをベースにした4ナンバー登録の『Wonder AR』。

ハイエーススーパーロングワイドハイルーフをベースにした8ナンバー登録の『rem Wonder SA』は、乗車定員5名、就寝定員4名になっており、同社がリリースしている『rem second-act』のペット対応モデル。家庭用エアコンと5100Whのリチウム電池を標準装備している。車内空間はかなりゆとりがあり、大型のペットでも余裕を持って連れて行ける。車両本体価格は排気量2700ccのガソリンエンジン6ATモデルで816万5900円(税込み)から。このWonderシリーズは、オートバックスでの専売となっている。

ハイエーススーパーロングワイドハイルーフをベースにした8ナンバー登録の『rem Wonder SA』。ハイエーススーパーロングワイドハイルーフをベースにした8ナンバー登録の『rem Wonder SA』。

両車両について担当者に話を聞いた。Wonder ARは、シートカラーを茶色、赤、青の3色から選択出来る。汚れや水に強く、室内カラーをわざと白っぽくしているため、どの色を選択しても違和感がない。標準装備のエアコンは、搭載バッテリーによって稼動時間は異なるが、リチウムイオン電池であれば、5~6時間は稼動出来るとのこと。しかし最近のキャンプ場には電源を供給しているところも多いため、外部からの電源を繋げられるなら、バッテリーの種類やエアコンの使用時間はほとんど気にする必要はないと教えてくれた。

クーラーは標準装備。クーラーは標準装備。ベッドパーツの一部をベンチとして使うこともできる。ベッドパーツの一部をベンチとして使うこともできる。

rem Wonder SAは、キャンパー鹿児島に来るお客様の多くがペットオーナーだったことから企画が生まれたとのこと。ペットを飼っている方に満足して貰えるようなキャンピングカーを作ろうと、オートバックスが主導となり製作された。

キャンピングカーオーナーの中には、ペットと一緒に旅行に行きたいが、ホテルや旅館では一緒に泊まれないため、キャンピングカーを選んだという人が結構いる。そんな人のためにペットもしっかり満足できるキャンピングカーを作り上げたという。

移動時にはケージをしっかり固定できる金属フックを床面に数カ所取り付けておくことで、移動時用の小さなケージを設置できる。これはペットが狭いケージに収まることで、車体の揺れにより、踏ん張れずに体力が無くなってしまうことを回避できるそうだ。ほかにも電源スイッチ部分にはカバーが設置され、ペットが誤ってボタンを押し、エアコンや空調などがストップしてしまうことを防ぐ。さらに電源周りにコンセントを設置し、車内の監視カメラを接続出来るように工夫されている。この辺りはペットモデルならではの仕様とのこと。

豪華なシートや家庭用のエアコンの装備が特徴。豪華なシートや家庭用のエアコンの装備が特徴。ダイキン製の一般家庭用エアコンが取り付けられていた。ダイキン製の一般家庭用エアコンが取り付けられていた。電源部分には誤操作防止の扉が取り付けられ、ペットが誤って押さないように配慮されている。電源部分には誤操作防止の扉が取り付けられ、ペットが誤って押さないように配慮されている。左の黒い丸形のものはペットの見守りカメラ。左の黒い丸形のものはペットの見守りカメラ。

《関口敬文》

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