ジープ ラングラー PHEV、オフロード仕様も設定…シカゴモーターショー2023出展予定

PHEVシステム全体で375hpのパワーを獲得

エレクトリックモードは最大およそ34km

ジープの伝統を受け継ぐオフロード仕様「ウィリス」

ジープ・ラングラー・ウィリス 4xe
ジープ・ラングラー・ウィリス 4xe全 10 枚

ジープは2月6日、米国で2月9日に開幕するシカゴモーターショー2023に、電動SUV『ラングラー4xe』(Jeep Wrangler 4xe)を出展すると発表した。

写真:ジープ・ラングラー 4xe

◆PHEVシステム全体で375hpのパワーを獲得

ラングラー4xeのPHEVパワートレインは、エンジンが直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボで、最大出力270hp/5250rpm、最大トルク40.8kgm/3000rpmを発生する。このエンジンは、5800rpmまで許容する。シリンダーヘッドに直接取り付けられたツインスクロールの低慣性ターボチャージャーによって、優れたレスポンスとパフォーマンス、燃費を追求している。

従来のオルタネーターに代えて、「eトルク」と呼ばれるベルト・スタート・ジェネレーターを採用する。モーターは、8速ATと一体設計された。このモーターは、最大出力134hp、最大トルク25kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたPHEVシステム全体で、375hpのパワーと65kgmのトルクを獲得する。動力性能は、0~96km/h加速が6.0秒だ。

ラングラー4xeには、回生ブレーキを搭載する。ドライバーがブレーキペダルを踏むと、パワートレインコントロールが電気モーターから最大0.25gの回生ブレーキを作動させ、車両を減速させる。これにより、ブレーキパッドの寿命が延びるという。

◆エレクトリックモードは最大およそ34km

バッテリーは、蓄電容量17kWhのリチウムイオンだ。ラングラー4xeには、「E Selec」と呼ばれる3種類の走行モードがある。ドライバーは、ステアリングホイール左側のボタンを操作して、パワートレインモードを選択する。選択したモードに関係なく、バッテリー残量が少なくなると、自動的に「ハイブリッド」モードに切り替わる。

ハイブリッドモードは基本モードで、2.0リットルエンジンと電気モーターのトルクを最適にバランスする。このモードでは、パワートレインは最初にバッテリーの電力を使用し、バッテリー残量が少なくなると、エンジンからの駆動力を追加する。

「エレクトリック」モードでは、パワートレインは、バッテリー残量が少なくなるまで、ゼロエミッションで走行する。「eセーブ」モードでは、2.0リッターエンジンからの駆動力を優先し、バッテリーの電力を節約する。ドライバーは、「Uconnect」モニターを介して、eセーブモード中に、バッテリーセーブとバッテリー充電のどちらかを選択することもできる。エレクトリックモードでは、最大およそ34kmをゼロエミッション走行できる。

◆ジープの伝統を受け継ぐオフロード仕様「ウィリス」

ラングラー4xeでは、オフロード仕様の「ウィリス」も選択できる。『ラングラー・ウィリス』は、『ラングラー』のルーツ、「ウィリスオーバーランドCJ」のスピリットを受け継ぐモデルだ。「ウィリスオーバーランドCJ-3A」は1948年に発表された。当時軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車を民生用として広め、ユーザーに未舗装の地を駆け巡る自由な楽しみや冒険の喜びを提供した。

また、その前身の「CJ-2A」に対して、快適性や走行性能が強化された。高いオフロード性能を維持しながら、実用面でも進化を遂げる「CJ シリーズ」の礎を固めたという。

『ラングラー・ウィリス4xe』には、専用レシオの「Selec-Trac」フルタイム4WDシステム、760mmの最大渡河水深、強化された 「Dana44」アクスル、LT255/75R17Cサイズのマッドテレーンタイヤを装着した。サスペンションのリフトアップにより、最低地上高は256mmを実現した、としている。

《森脇稔》

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