MINI ハッチバック 現行型、生産100万台目はEVに

MINIハッチバックは2001年に英国工場で生産開始

ブランド初のEVは航続234km

2030年代前半までにBMWグループで最初のフルEVブランドに

生産100万台目のMINI ハッチバック(3ドア)となった「クーパー SE」
生産100万台目のMINI ハッチバック(3ドア)となった「クーパー SE」全 10 枚

MINIは4月17日、現行MINI『ハッチバック』(3ドア)の生産台数が100万台に到達した、と発表した。英国オックスフォード工場からラインオフした100万目のMINIハッチバックは、EVの「クーパーSE」だった。

写真:MINI ハッチバック のEV「クーパーSE」

100万台目となったクーパーSEは、ブリティッシュ・レーシング・グリーンのボディカラーをまとい、カナダの顧客に納車される予定。2022年、MINIの電動モデルの販売台数は大幅に増加し、MINIの5台に1台が電動モデルになった。

◆MINIハッチバックは2001年に英国工場で生産開始

現在のMINIのルーツとなる「クラシックMini」は1959年8月26日、英国の当時のBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が発表した。1959年から2000年の間に、英国で生産されたクラシックMiniの台数は、530万台を超えるヒット作となった。

このクラシックMiniの後を受け継いで、BMWグループは新世代MINIを2000年9月末、フランスで開催されたパリモーターショー2000で初公開。MINIの生産は2001年4月26日、英国オックスフォード工場で開始された。2006年にはモデルチェンジを受け、2世代目が登場した。2013年には、現行の3世代目にモデルチェンジを受けている。

現在、MINIのラインナップは、3ドアと5ドアのハッチバックに加えて、『コンバーチブル』、『クラブマン』、『カントリーマン』(日本名:『クロスオーバー』)、高性能モデルの「JCW(ジョン・クーパー・ワークス)」と幅広い。

◆ブランド初のEVは航続234km

また、現行MINIの3ドアハッチバックには、ブランド初の量産EVとして、クーパーSEを設定している。英国オックスフォード工場では現在、MINI 3ドアと5ドアのハッチバック、MINIクラブマンMINI クーパーSEが、同じ生産ラインで組み立てられている。

2020年1月、英国オックスフォード工場で生産を開始したMINIクーパーSEでは、電気モーターが、フロントのボンネット内に搭載される。パワーエレクトロニクスやトランスミッションと一体のコンパクト設計とした。最大出力は184hp、最大トルクは27.5kgmを引き出す。0~60km/h加速は3.9秒、0~100km/h加速は7.3秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより150km/hに制限される。

高電圧バッテリーは、12個のモジュールを持つリチウムイオンだ。蓄電容量は32.6kWhで、車両の床下にT字型にレイアウトされる。1回の充電での航続は、最大で234km(WLTP計測)を確保した。充電は、出力11kWのチャージャーを使って3時間半だ。出力50kWの急速充電ステーションなら、35分でバッテリーの80%の容量を充電できる。

ドライブモードは、トグルバーの右側にあるスイッチで選択する。4種類のドライブモードを用意した。スポーツモードでは、ステアリング特性がよりダイレクトとなり、ドライブシステムのレスポンスが向上する。グリーン+モードでは、航続を延ばすために、ヒーター、エアコン、シートヒーターなど、快適機能が制限または無効になる。加減速は、アクセルペダルのみのワンペダルで行える。ドライバーがアクセルから足を離すと、すぐに車両は減速する。電気モーターが発電機の機能を果たし、運動エネルギーを電力に変換し、この電力を高電圧バッテリーに蓄える。

◆2030年代前半までにBMWグループで最初のフルEVブランドに

MINIは英国のオックスフォードだけでなく、スウィンドンにも工場を持つ。スウィンドン工場では主に、MINIのボディパネルを生産しており、オックスフォード工場で最終組み立てが行われている。2001年以来、MINIは英国で500万台以上を生産してきた。過去20年間、オックスフォードとスウィンドンの両工場はMINIの生産をより持続可能にする上で重要な役割を果たしており、CO2排出量をさらに削減するというBMWグループの戦略に不可欠という。

MINIは2025年に内燃エンジンを搭載した最後のモデルを発売し、2027年までに世界新車販売におけるEVのシェアを50%に引き上げる計画だ。その後、MINIは2030年代前半までに、BMWグループで最初のフルEVブランドになることを目指している。

《森脇稔》

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