福井鉄道が上限運賃の改定を申請…今後はICカードシステムを導入へ 2024年3月実施予定

福井鉄道の軌道線を走るF1000形『FUKURAM』。
福井鉄道の軌道線を走るF1000形『FUKURAM』。全 3 枚

福井県の福井鉄道は6月30日、国土交通省中部運輸局に対して鉄軌道旅客運賃の上限変更認可申請を行なったと発表した。2024年3月の改定を予定している。

コロナ禍による利用者減や電気料金の高騰などを理由としており、消費税額の変更を除けば1995年以来28年ぶりの改定申請となる。

平均改定率は普通運賃が17.6%、定期運賃が通勤15%、通学14.8%で、普通運賃は鉄道線が30~70円、軌道線が30円のアップ。鉄道線と軌道線に跨る場合は40~80円のアップとなる。

普通運賃の申請上限運賃。普通運賃の申請上限運賃。

なお、実際に収受する実施運賃については、上限運賃の認可後に今後の物価や電気料金の動向などを考慮して設定するとしている。

福井鉄道ではこの改定を機に、ICカードシステムの導入や観光電車『レトラム』の通年運行、北陸新幹線や並行在来線との相互乗継ぎを考慮したダイヤの見直しなどを進めるという。

運賃改定後は通年運行が図られるドイツ製観光電車『レトラム』。運賃改定後は通年運行が図られるドイツ製観光電車『レトラム』。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る