メルセデスベンツ EQE SUV 、最強「AMG 53」は687馬力…受注を欧州で開始

「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」は最大トルク102kgm

1回の充電での航続は最大470km

フロントにAMG専用のブラックパネル

メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV
メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV全 10 枚

メルセデスAMGは6月6日、ミドルクラスの新型フル電動SUVのメルセデスベンツ『EQE SUV』の高性能グレード、メルセデスAMG「EQE 53 4MATIC+ SUV」の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、13万9438ユーロ(約2190万円)だ。

◆「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」は最大トルク102kgm

EQE 53 4MATIC+ SUVでは、ベース車両のEQE SUVの「EQE 500 4MATIC」のEVパワートレインを強化して搭載する。前後に搭載されるモーターは、最大出力626hp、最大トルク96.9kgmを獲得する。「AMGダイナミック・プラス・パッケージ」では、最大出力が687hp、最大トルクが102kgmに引き上げられる。

電動4WDとして、可変式の「AMGパフォーマンス 4MATIC +」を搭載する。このシステムは、走行状況に応じて、前後アクスルの間で駆動トルクを連続的に配分する。トルク配分は、選択した走行モードによって異なる。コンフォートモードでは、効率に重点が置かれる。スポーツとスポーツ+モードでは、横方向のダイナミクスを高めるために、トルク配分が後輪寄りとなる。

AMGダイナミック・プラス・パッケージでは、「RACE START」によって、発進時に最大出力と最大トルクを一時的に増加させることが可能。この効果で、0~100km/h加速3.5秒、最高速240km/hの性能を発揮する。

◆1回の充電での航続は最大470km

最新のリチウムイオン技術を採用した強力な328ボルトの新世代バッテリーが搭載されている。蓄電容量は90.6kWhとした。バッテリーマネジメントシステムはAMG専用チューン。「スポーツ」と「スポーツ+」の走行モードでは、パフォーマンスに重点が置かれ、コンフォートモードでは航続に重点が置かれる。新世代のバッテリーは、従来と比較して大幅に高いエネルギー密度が特徴という。蓄電容量も大きい。新機能として、バッテリーマネジメントシステムの更新を、無線でインストールできる。1回の充電での航続は、最大470km(WLTPサイクル)とした。

新世代のバッテリーは、充電時間を大幅に短縮する、と自負する。バッテリーは直流の急速充電ステーションにおいて、最大出力170kWで充電できる。この場合、15分で最大170km(WLTPサイクル)の航続分のバッテリー容量を充電できる。車載充電器を使えば、自宅や公共の充電ステーションで、最大出力22kWの交流で充電できる。日本では、双方向充電に対応した。さらに、場所に応じて自動的にアクティブ化できるインテリジェントな充電プログラムがある。バッテリーに優しい充電などの機能により、充電がさらに効率的になるという。

ドライバーはステアリングホイールのスイッチにより、3段階で回生ブレーキのレベルを調整できる。「ECOアシスト」によって、状況に応じて最適な支援を受けることも可能だ。オプションの「DRIVE PILOT」を装備すると、前方を走行する車両を検出して、信号機などで停止するまで自動的に減速を行う。

◆フロントにAMG専用のブラックパネル

メルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUVメルセデスAMG EQE 53 4MATIC+ SUV

AMG専用のブラックパネルをはじめ、クロームの垂直ストラットバーを表現したフロントグリル、専用フロントバンパーを装着した。このバンパーは、ハイグロスブラックのAウイングとクロームトリムが特長だ。左右のエアディフューザーは、前輪の周りの空気をスムーズに導くエアカーテン効果を発揮する。標準の「デジタルライト」ヘッドランプは、車両の開閉時に「AMGプロジェクション」で乗員を迎え入れる。

足元には、空力性能を追求した21インチまたは22インチの AMGアルミホイールを装備した。リアには、ディフューザーと縦方向のフィンを備えたバンパーと、らせん状デザインのテールライトが装備されている。

インテリアは、マイクロファイバー「MICROCUT」と、赤いトップステッチを備えた人工皮革「ARTICO」をシートに使用する。オプションで、ナッパレザーが選択できる。さらに、フロントシートの背もたれのAMGロゴと、フロントヘッドレストにエンボス加工されたAMGエンブレムが、スポーティさを強調している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  3. 航続262kmの新型電動バイクが約10万円から、ビンファストが2モデル発表
  4. 【フィアット 600ハイブリッド 新型試乗】意外にもBEV版よりスムースで快適! 価格にも「親近感」…島崎七生人
  5. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
  3. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
ランキングをもっと見る