リマック『ネヴェーラ』、12台の限定車「タイムアタック」発表…ニュル最速EVは1940馬力

リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」
リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」全 13 枚

リマック・アウトモビリ(Rimac Automobili)は8月19日、ハイパーEV『ネヴェーラ』の12台の限定車「タイムアタック」を、米国で開催中の「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初公開した。

写真:リマック・ネヴェーラ の「タイムアタック」


◆ニュルでテスラ『モデルS』を超える量産EVの最速記録を達成

ネヴェーラ・タイムアタックは、2023年に20を超える世界記録を打ち立てたネヴェーラの高性能を称える限定車。約20の世界記録のひとつとして、8月18日には、ドイツ・ニュルブルク北コースにおいて、量産EVの最速ラップタイムを計測したばかりだ。

そのタイムは、7分05秒298。テスラの高性能4ドアEV『モデルS』の最強グレード「プラッド」の「トラック・パッケージ」装着車の7分25秒231のタイムを更新し、量産EVの最速記録となった。

限定12台が生産されるネヴェーラ・タイムアタックの第一号車は、ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリングで顧客に引き渡された。外観はスクアドロンブラックをベースに、ライトニンググリーンのアクセントを配した。この特注のライトニンググリーンの色合いは、嵐の前に起こる特異な気象現象にインスパイアされたものだ。

インテリアは、ブラックのアルカンターラをベースに、ボディカラーのグリーンに合わせたアクセントとコントラストステッチをあしらった。シートには「Time Attack」ステッチが施され、限定車を示すシリアルナンバープレートも添えられている。

リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」

◆0~96km/h加速1.85秒で最高速は412km/h

ネヴェーラには4個のモーターが搭載されており、4輪を個別に駆動する。4個のモーターは合計で、1914hp(1940ps)のパワーと 240.6kgmのトルクを引き出す。1914hpのパワーは、内燃エンジンを搭載した標準的なスーパーカーの3倍の出力という。前輪と後輪はそれぞれ、シングルスピードギアボックスに接続されている。

ネヴェーラの動力性能は、0~96km/h加速が1.85秒。静止状態から161km/hまでの加速タイムは4.3秒。静止状態から300km/hには9.3秒で到達する。

なお、ネヴェーラの市販モデルでは、最高速がリミッターによって、352km/hに制限される。ただし、顧客にはリマックのスタッフのサポートを受けながら、クローズドコースで412km/hの最高速に到達できる特別な機会が設けられる予定だ。

リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」リマック・ネヴェーラの「タイムアタック」

◆1回の充電での航続は最大で約547km

ネヴェーラのモノコックには、カーボン製ルーフ、バッテリーパック、カーボンサブフレームが組み込まれており、自動車向けとしては世界最大級の単一カーボンファイバー構造とした。単体重量は200kg以下で、2200枚のカーボンファイバー層と222枚のアルミインサートを使用して、バッテリーを保護する。

H字型にレイアウトされた6960セルのリチウムマンガンニッケルバッテリーは、蓄電容量が120kWh。バッテリーを車両床下中央の低い場所に搭載することで、低重心を追求する。前後重量バランスは48対52とした。1回の充電での航続は、最大でおよそ547kmに到達する。

ネヴェーラでは、7種類のドライビングモードが切り替えられる。「RANGEモード」は、バッテリーの充電状態を考慮しながら、最大の航続を達成できるようにする。「TRACKモード」では、ドライバーが車両の性能を最大限に活用できるようにする。2つの 「CUSTOMモード」により、ドライバーは事前に設定した好みのパフォーマンス特性にアクセスできるという。「SPORTモード」はスロットル、ブレーキ、サスペンション、ステアリングの応答をシャープにする。「DRIFTモード」は後輪により多くのトルクを配分して、パワースライド状態を維持しやすくする。「COMFORTモード」は、リラックスした乗り心地、効率性、スポーツドライビングのバランスを取る、としている。

《森脇稔》

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