VWの新世代EV、初のセダン登場…『ID.7』は2024年米国発売へ

フォルクスワーゲン ID.7
フォルクスワーゲン ID.7全 10 枚

フォルクスワーゲン(Volkswagen)は11月13日、新世代EV「ID.」ファミリー初のセダン、『ID.7』を2024年、米国市場で発売すると発表した。

ID.7は、フォルクスワーゲンの新世代EV「ID.」ファミリーの最新モデルであり、ID.ファミリー初のセダンだ。2026年までに市販予定の10車種の新型EVのうちのひとつになる。

ID.7には、新開発のEVパワートレインを搭載する。このEVパワートレインは、「APP550」と呼ばれ、後輪駆動車に適合する。ID.7のモーターは、最大出力286ps、最大トルク55.5kgmを発生する。このモーターは、ID.ファミリーの中で最もパワフルという。パワフルなモーターは、0~100km/h加速6.5秒、最高速180km/hの性能を可能にする。

また、バッテリーは蓄電容量が82kWhとした。1回の充電での航続は、最大621km(WLTPサイクル)に到達する。

ID.7は、とくにフロントセクションとルーフの空力性能を追求した。これにより、エネルギー消費の削減と航続の延長を目指した。フロントエンドに配置されたエアインテークは、エアインテークを通って流れる空気を車両の側面から後方へと導く。これがエアカーテンを形成し、車両の側面の空気の流れを最適化する。ルーフは後方に傾斜しているため、ID.7 は空気抵抗係数に優れるという。

ID.ファミリーの他のすべてのモデルと同様に、 ID.7は、フォルクスワーゲングループの EV向け車台「MEB」をベースにしている。短いオーバーハングと2970mmの長いホイールベースを備えたMEBは、インテリアにメリットをもたらす。ID.7では、これが高級セダンの特長になり、とくに広々とした感覚を実現しているという。

ID.7には、新しいディスプレイコンセプトを導入する。このディスプレイコンセプトは、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ、15インチ(38cm)のスクリーン、インフォテインメントシステムに組み込まれた新しいエアコンコントロール、照明付きタッチスライダーが特徴になる。

新設計の「スマート・エアベント」を備えた新世代のスマートエアコンシステムは、多くの機能を可能にする。ID.7は、このようなインテリジェントな制御システムを備えた最初のフォルクスワーゲン車になる。エアコンのコントロール機能は、新開発の15インチインフォテインメントディスプレイの最上部に表示される。

エアコンのコントロール機能は、ディスプレイに常時表示されており、指でタップするだけで有効にできる。エアコンメニューを使用して、すべてのスマート・エアベントをデジタル制御することが可能だ。空調の強さと方向を直感的に調整できる。温度は、照明付きのタッチスライダーでコントロールする、としている。

《森脇稔》

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