[カーオーディオ・素朴な疑問]メインユニット…「AV一体型ナビ」、選ぶべきはどんなモデル?

「市販AV一体型ナビ」の一例(アルパイン・ビッグX)。
「市販AV一体型ナビ」の一例(アルパイン・ビッグX)。全 3 枚

音楽好きなドライバーは多いが、カーオーディオ機器のアップグレードが成されるケースはそれほど多くない。当連載では“分かりづらさ”がその一因となっていると仮定し、それら“?”の答を解き明かすことで「カーオーディオ好き」を増やそうと試みている。

◆「AV一体型ナビ」を選ぶ際にはまず、画面サイズの検討を!

現在は、「メインユニット」に関連した“分かりづらい”事柄について説明している。今回は、「AV一体型ナビ」を選ぶ際には何に着目すべきか? という疑問の答を説明していく。

市販の「AV一体型ナビ」をオーディオ機器として選ぶ際にはまず、「画面サイズ」に着目したい。「AV一体型ナビ」の大画面化が進んで久しいが、画面は大きければ大きいほど地図も映像コンテンツも見やすくなる。ちなみに市販モデルでは現在11型が最大サイズだが、ここまで大きいと後部座席からでも案外見やすい。

ただし、画面が大きくなればなるほど価格も上がる。そしてインダッシュタイプの大画面モデルは、装着可能な車種が絞られる。なので大画面モデルを狙う場合には愛車に装着可能なモデルがあるかどうかを確認しながら、愛車に付くモデルが見つかれば価格的に折り合えるかを勘案し、候補を絞ろう。

なお、大画面モデルの中には、ディスプレイが「フローティング構造」となっているものもある。そうであるとインダッシュタイプの機種と比べて価格が手頃になるケースも少なくない。予算を抑えつつも大画面モデルを手にしたいと思うときには、「フローティング構造」が採用されているモデルにも注目しよう。

「市販AV一体型ナビ」の一例(カロッツェリア・楽ナビ)。「市販AV一体型ナビ」の一例(カロッツェリア・楽ナビ)。

◆「フローティング構造」が採用されたモデルなら、装着可能車種数がぐっと増える!

ところで「フローティング構造」が採用されているモデルでは、取り付け可能な車種数が一気に増える。愛車に装着可能なインダッシュタイプの「AV一体型ナビ」が見つからない場合にも、「フローティング構造」が採用されているモデルに注目しよう。

しかしながら、フィッティングの美しさを重視するなら、インダッシュタイプがアドバンテージを発揮する。ただしそういったモデルでは周辺パネルも同梱されることとなり、ゆえに価格も上がりがちだ。収まりの良さを取るか価格の手頃さを取るか、そこを天秤にかけて選定しよう。

で、画面サイズに続いては、「ミラーリングを行えるか」と「Bluetoothに対応しているか」、この2点を確認したい。昨今は、車内で映像系ストリーミングアプリを楽しみたいと考えるドライバーが増えている。運転中に画面を注視することは法律で禁じられているものの、同乗者が映像コンテンツを楽しむ分にはなんら違法性はない。なので同乗者の車内エンタメの充実を思うのであれば、「ミラーリング」の可否は大きなチェックポイントの1つと成り得る。

「市販AV一体型ナビ」の一例(ケンウッド・彩速ナビ)。「市販AV一体型ナビ」の一例(ケンウッド・彩速ナビ)。

◆「ミラーリング」の実行法も要チェック。使い勝手の良さを重んじるのもアリ!

ちなみに「HDMI入力端子」が備わっていれば、必要なケーブル類を用意することで「ミラーリング」を行える。しかし最近では、それ以外の方法で「ミラーリング」を可能とするモデルも出始めている。なので、どんな方法でそれが可能かも確認し、使い勝手の良さを優先するのもアリだ。

そしてスマホの音楽を聴くことが多いのであれば、「Bluetooth」に対応しているか否かのチェックもマストだ。これに対応していればスマホのワイヤレス接続が可能となり、曲送り等の基本的な操作を「AV一体型ナビ」側でも行える。そして接続の手間もかからない。1度ペアリングをしておけば、以後は自動で接続される。クルマに乗り込み「AV一体型ナビ」を起動させれば、スマホはポケットの中でもOKだ。

その上で、オーディオ機能がどうなのかをチェックしていくと、さらにマイベストに近づける。そのあたりについては次回の記事にて解説していく。乞うご期待。

《太田祥三》

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