トヨタがバリ島で持続可能な交通実証実験を発表

サービスエリア内に設置された急速充電ステーション
サービスエリア内に設置された急速充電ステーション全 1 枚

トヨタ・モビリティ基金(TMF)は6月19日、インドネシア・バリ島の観光地ウブド地区で実施した「SMARTウブド プログラム」の結果を発表した。このプログラムは、持続可能なモビリティ社会の実現を目指し、電動化された交通ソリューションを提供することを目的としていた。

プログラムの主な実施事項は以下の通りである。まず、ウブド中心部で運行する電動車(BEVおよびHEV)を10台導入し、主要な観光地や地元の人気スポットから徒歩10分以内に停留所を設置してオンデマンドのシャトルサービスを展開した。また、公共バスとシャトルサービスの乗り換えの利便性向上を目指し、交通量の多いバス停9か所にリアルタイムで時刻表を表示するデジタルディスプレイモニターを設置した。

実施のステップとしては、まず運行の安定化を図り、次にサービスの最適化を行った。最後に、持続可能なビジネスの検証と地元コミュニティとの学びの共有を行い、サービスの利用率の最大化を目指した。

プログラムの結果、2023年9月から2024年5月までの期間に2万人の利用者があり、シャトルサービスの待機時間も短く、利用者から高い評価を得た。また、HEVとBEVの排出ガス削減効果や運行効率の高さも確認された。


《小崎未来@DAYS》

アクセスランキング

  1. “変な”ジャパンモビリティショー2025、失望と希望…海外報道
  2. 初代『セリカ』が創刊号、全長20cmの1/18スケール国産名車コレクション…アシェットが2026年1月発売
  3. VW『ゴルフ』復権へ、Mk. 9は完全電動化! ところがエンジン搭載バージョンも?
  4. 「デザイナー天才」とSNSで話題! 熱帯雨林モチーフのポルシェ“オセロット”発表「内装の作り込みがすごい」
  5. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…土曜ニュースランキング
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る