リチウムイオン電池の発火事故を防ぐ、世界初の蓄電池非破壊診断システム…IGSが二次電池展出展へ

Integral Geometry Science(IGS)の世界初の「蓄電池非破壊画像診断システム」
Integral Geometry Science(IGS)の世界初の「蓄電池非破壊画像診断システム」全 3 枚

Integral Geometry Science(以下「IGS」)は、10月2日から10月4日に幕張メッセで開催される「BATTERY JAPAN 二次電池展」において、世界初の「蓄電池非破壊画像診断システム」を出展する。

近年、国内外でモバイルバッテリーやEV、スマートフォンに使用されるリチウムイオン電池の爆発事故が相次ぎ、社会問題となっている。電池メーカーは製造工程でエージング試験を行い、不良品を検出しているが、潜在的な不良品を完全には見抜けず、発火事故が発生している。

IGSは、こうした問題を解決するために「蓄電池非破壊画像診断システム」を開発した。このシステムは、IGSが創り出した世界初の計算理論に基づき、蓄電池内部の電流密度分布を計測し、非破壊での故障解析と品質管理を可能にする。また、出荷前の電池の全数検査も実現する。

このシステムの特長として、「電池内部の電流密度分布を可視化」「非破壊検査が可能」「良品電池内部の電流ムラを非破壊で映像化」「出荷前の電池の全数検査を実現」が挙げられている。

IGSは、隠された世界を撮影するテクノロジーを研究開発する企業。2012年に木村建次郎博士と木村憲明博士が「散乱の逆問題の解法及び画像化法」を解明し、特許を取得した。この研究成果を社会実装するため、IGSは2012年に設立され、神戸大学インキュベーションセンターに研究開発拠点を置いている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. BEVを2年間所有した、“リアルな”ランニングコストを大公開
  3. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  4. メルセデスベンツの万能車『ウニモグ』がキャンピングカーに! 数日間の自給自足が可能
  5. メルセデスの名車「190E エボ2」が復刻! 限定100台の「HWA EVO」にハンコック純正装着
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る