ボッシュのeバイク向けバッテリーで最高性能、「PowerTube」2機種発表

ボッシュの「PowerTube 800」
ボッシュの「PowerTube 800」全 2 枚

メーカーであるボッシュは、電動アシスト自転車(eBike)向けの新型バッテリー「PowerTube 800」と「PowerTube 600」を発表した。これらの新型バッテリーは、長距離ツーリングや高低差の大きなコースでの走行に対応することを目的に開発された。

PowerTube 800は、ボッシュのスマートシステムにおいて最大容量のバッテリーとなる。エネルギー密度は約205Wh/kg。同社の電動アシスト自転車向けバッテリーで最高の性能を誇る。一方、PowerTube 600も新たに開発され、ラインナップを補完する。

両バッテリーは、最適化されたエネルギー密度を持つバッテリーセルと新開発のアルミ製ハウジングを採用している。フレームチューブにシームレスに統合され、eBikeのデザインに調和する。また、同じ長さを持つため、eBikeメーカーの設計に応じて簡単に取り外しや交換が可能だ。

さらに、これらのバッテリーはデュアルバッテリー対応で、組み合わせて使用することができる。例えば、eMTB愛好家は2つのPowerTube 800を使用することで、合計1600Whの容量を実現し、充電機会の少ない長距離や高低差の大きなルートでも走行が可能となる。

ボッシュは、これらの新型バッテリーの生産においてサステナビリティにも注力している。PowerTube 600とPowerTube 800の生産では、一部にリサイクル材料を使用し、バッテリーホルダーやハウジングにも採用している。また、使用する材料の量を削減し、黒色コーティングを省略するなどの工夫も行っている。

さらに、パイロットプロジェクトとして、再生可能エネルギーで生産された電力を使用して製造されたコンポーネントの調達にも取り組んでいる。これは、PowerTube 600とPowerTube 800のアルミに適用される。

これらの取り組みにより、ボッシュは電動アシスト自転車の性能向上とともに、環境負荷の低減も追求している。

《森脇稔》

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