スバル『クロストレック』にストロングハイブリッド追加、価格は383万3500円から

スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)
スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)全 30 枚

スバルは12月5日、クロスオーバーSUVの『クロストレック』の e-BOXER(ストロングハイブリッド)搭載車を発表した。「Premium S:HEV」と「Premium S:HEV EX」の2グレードが設定され、従来のクロストレックのラインナップに上級モデルとして追加される。


スバルは10月17日に「ストロングハイブリッド」システムが発表され、搭載するクロストレック e-BOXERも予告されていた。

◆ラインナップの上級グレード

クロストレックは、コンパクトなボディに本格的なSUV性能を備え、ラギッドかつスポーティなデザインを組み合わせたクロスオーバーSUVだ。第3世代となる現行モデルでは、従来型の個性的なデザインをさらに際立たせ、商品力に磨きをかけている。

クロストレック e-BOXERは、スバル初のストロングハイブリッドを搭載し、走行性能と環境性能の高い次元での両立をめざした。エンジンとモーターを効率よく使い分けるシリーズ・パラレル方式のストロングハイブリッドを採用した。エンジン、電気モーターともに、従来車種より強化されている。

◆新開発2.5L水平対向エンジン

エンジンはストロングハイブリッド専用の2.5L水平対向エンジンを新開発。高電圧バッテリーから供給される電力のコントロールをパワーコントロールユニットで統合し、電力変換効率を高めることで燃費性能を向上させた。エンジンの最高出力は118kW(160ps)@5600rpm。従来のクロストレックは2.0Lエンジンなので、内燃機関の部分だけでも少し大きくなっている。

駆動用モーターは、従来のマイルドハイブリッドより強力な最高出力88kW(119.6ps)を発生する。幅広い走行シーンでモーター駆動をメインとし、モーターが苦手な領域をエンジン駆動がカバーすることになる。

スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)

◆トランスアクスルも専用

トランスアクスルもストロングハイブリッド専用に開発され、駆動用と発電用の2つの高出力モーター、フロントデファレンシャルギア、電子制御カップリングをワンパッケージにしている。スバル独自のシンメトリカルAWDを継承し、様々な路面で優れた走行安定性が期待できる。

駆動用バッテリーには高密度、軽量、長寿命なリチウムイオン高電圧バッテリーを採用した。これを荷室フロア下に格納し、スペースを有効活用している。燃料タンクも大容量にして航続を延ばし、歴代スバル最長となるワンタンク1000kmを超える航続距離を実現した。安全性能では、衝突時のリヤフレームの潰れ方をコントロールし、バッテリーパックの衝突安全性を確保した。

スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)スバル・クロストレック e-BOXER(Premium S:HEV)

◆重量増加に対応した専用のサスペンション・セッティング

サスペンションは、上質な乗り心地を追求し、ストロングハイブリッド化による重量増加に対応した専用セッティングだ。マイルドハイブリッドモデルに対しリヤダンパーロッドを延長。入力を受けた際のフリクション荷重を減らすことで、よりしなやかダンパーストロークを実現したという。ボトム側にチェックバルブスプリングを追加し、減衰の立ち上がりをスムーズにして、車両の揺れを低減した。

ブレーキシステムも回生ブレーキとメカニカルブレーキの協調制御により、ガソリン車と変わらない自然なブレーキフィールと高い制動力を提供するとともに、効率的に減速エネルギーを回収し、燃費性能を向上させている。

「アイサイトX」により、渋滞時ハンズオフアシストやアクティブレーンチェンジアシストなどの機能で運転負荷を軽減する。

ストロングハイブリッドの価格は383万3500~410万8500円(消費税込み)で、クロストレック全体の月販計画は2100台。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る