ヤマハ『NMAX155』に搭載! 電制CVT「YECVT」実現に、NOKのオイルシール技術が貢献

ヤマハ NMAX155に搭載される「YECVT」のカットモデル(東京モーターサイクルショー2025)
ヤマハ NMAX155に搭載される「YECVT」のカットモデル(東京モーターサイクルショー2025)全 5 枚

NOKは、ヤマハ発動機主催の「2025 YAMAHA Global Suppliers Conference(ヤマハ グローバル サプライヤーズ カンファレンス)」において、「Global Award技術開発賞」を初受賞したと発表した。

この賞は、150ccクラスの小型スクーター、新型『NMAX155』向けとして開発された世界初の電子制御式CVT(無段変速機)「YECVT」に、NOKのオイルシール技術が貢献したことを評価されたもの。

「YECVT」は、ライダーの操作に応じてモーターを電子制御し、変速を最適化するCVTシステム。従来のスクーターでは難しかったマニュアルトランスミッション車のような加速感やエンジンブレーキの活用が、小型スクーターでは世界で初めて可能となり、ライダーの好みに応じた多様な走行体験を実現した。

「YECVT」を搭載するヤマハ NMAX155(東京モーターサイクルショー2025)「YECVT」を搭載するヤマハ NMAX155(東京モーターサイクルショー2025)

NOKは、この「YECVT」の実現に向けて、専用の回転用および往復動用のオイルシールを設計開発。限られたスペースの中で高い密封性を維持しつつ、機能分担や仕様の細分化によって、コンパクトな設計と安定した性能を両立させた。

今回の受賞は、製品品質に加え、きめ細やかな対応力やグローバル供給体制も含めた総合的な取り組みが評価されたものと受け止めている。

ヤマハ発動機の執行役員調達本部長・増田辰哉氏は「ECVT開発では幅広い顧客に提供するため、システムを『小さく安く』する必要があった。NOKの技術力・ノウハウに基づく仕様の提案により、高い機能要求を満たすオイルシールを協業にて開発し、新たに『YECVT』を投入することができた」とコメントしている。

「Global Award技術開発賞」は、革新的な技術提案によりヤマハ発動機製品に採用され、商品価値の向上に貢献したサプライヤーに贈られる名誉ある賞だ。

《森脇稔》

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