自動車部品のヤマコー、鍛造技術でキッチン用品に参入…新ブランド「TANZO」発表

ヤマコーの新キッチンブランド「TANZO」
ヤマコーの新キッチンブランド「TANZO」全 6 枚

自動車部品の精密な鍛造技術を持つヤマコーは8月28日、「気兼ねなく使える、一生モノの鉄」をコンセプトにした新キッチンブランド「TANZO」を発表した。

【画像全6枚】

2023年に「第97回ギフトショー LIFE×DESIGNアワード」でグランプリを受賞した製品を中核にブランドを再構築した。

開発のきっかけは、代表の山本氏が二人の子育てと仕事に追われる中で感じた「鉄の調理道具は重くて、手入れが大変」という実感だった。コロナ禍で本物の美味しさへの関心が高まる一方、忙しい毎日では扱いにくいというジレンマを、自社の技術で解決したいという想いが開発の原点となった。

ヤマコーの新キッチンブランド「TANZO」ボウル(奥)フライパン(手前)ヤマコーの新キッチンブランド「TANZO」ボウル(奥)フライパン(手前)

同社は世界でも類を見ない「エアスタンプハンマー」が1250度の鉄の塊に約2000トンもの圧力を加え、不純物を叩き出し、鉄の純度を極限まで高める技術を持つ。この力と、鉄の表情を読み取る職人「ハンマーマン」の技の融合により、「不可能」とされてきた複雑な形状の調理器具の鍛造を世界で初めて実現した。

TANZOは国内最高品質の炭素鋼を使用している。鉄を1250度まで熱し、2000トンもの圧力で何度も叩く「鍛造」によって、不純物が飛び、金属内部の結晶構造が微細化され高い強度と耐久性を実現する。人工的なコーティングは一切施していないため、安心して毎日の料理に活用できる。

軽さと、火入れのやさしさという相反する理想を6年の歳月を経て追求し、側面3mm、底4mmという美味しさのための黄金比率にたどり着いた。底面の厚みが十分な熱を蓄えて食材に均一に火を伝え、焦げ付きにくく、旨味を逃さない。

TANZO製品の厚み 側面3mm、底4mmTANZO製品の厚み 側面3mm、底4mm

高い熱伝導率と蓄熱性により、少ない火力で短時間調理が可能だ。余熱を活かせば火を止めた後もじんわり熱が伝わり、素材の旨味をやさしく閉じ込める。また、遠赤外線効果で芯までふっくらと仕上がり、料理は最後の一口まで温かいまま美味しさが長続きするという。

TANZOは、単なる調理器具ではなく、食卓を彩る暮らしの道具だ。調理した料理をそのままテーブルへ運び、器としても活用可能。一つの道具を大切に育てながら使い続ける、愛着のある暮らしこそが、これからの豊かさであり、最もシンプルで本質的なサステナビリティの実践だと同社は信じている。

製品は「TANZOフライパン」(本体径20cm、取手は取り外し式)と「TANZOボウル」(径23cm)を展開する。

なお、2025年9月3日から5日まで東京ビッグサイトで開催される第100回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2025に出展する予定だ。

《森脇稔》

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