幻の「黒いカタナ」がサプライズ公開! 市販化の可能性は…? スズキ「カタナミーティング2025」次期モデルの展望も

マットブラックの特別なスズキ『カタナ(KATANA)』
マットブラックの特別なスズキ『カタナ(KATANA)』全 54 枚

スズキは9月7日、人気ロードスポーツの『カタナ(KATANA)』オーナーやファンに向けた恒例のユーザー参加型イベント「カタナミーティング2025(KATANA Meeting 2025)」を開催。スズキの二輪事業を統括する伊勢敬本部長が、市販化されていない「黒い新型カタナ」で会場入りすると、思わぬサプライズに会場からは喜びの声が上がった。

【詳細画像】「カタナミーティング2025」でサプライズ登場した「黒いカタナ」

例年、鈴木俊宏社長みずから新型カタナを運転し登場するのがお決まりとなっているが、今年は都合により出席できず。代役となった伊勢本部長が「黒い新型カタナ」で会場入りすると、注目を集めた。この黒いカタナ、よく見ると「マットブラック」(艶消しの黒)塗装となっており、ゴールドのホイールが組み合わせられている。実は市販されているものではなく世界に一台しかいない特別なカタナだという。

マットブラックの特別な『カタナ』で登場したスズキの二輪事業を統括する伊勢敬本部長マットブラックの特別な『カタナ』で登場したスズキの二輪事業を統括する伊勢敬本部長

このマットブラックのカタナは、2020年にコロナ禍の影響で開催されなかったモーターサイクルショーに代わってスズキが開催した「ウェブモーターサイクルショー」で初登場したモデル。同じく特別カラーをまとった「赤いカタナ」と同時に公開され、投票により人気となった一台を市販化するという企画だった。この時は赤いカタナが人気となり、その後特別仕様として販売されたが、黒いカタナは落選。その後市販化に恵まれることもなく、存在が忘れられかけていたまさに“幻の一台”だ。

そんな不遇(?)の黒いカタナを浜松工場から会場となる「はままつフルーツパーク時之栖(ときのすみか)」まで運転してきたという伊勢本部長は、「(これまで)実車をしっかりとお見せする機会がありませんでした。そこで、皆様にぜひ見ていただきたいという思いで今回準備してまいりました」とこの一台を紹介。さらに「とにかく絶対“ガシャン”としないでくれと言われまして、慎重に運転してまいりました」と話すと会場に笑いがこぼれた。具体的な市販化については語られなかったが、「じっくりとご覧になっていただき、何かご意見などがありましたらスタッフにお声がけいただければ」と話しており、要望によっては市販化の可能性も…と会場の期待も高まった。

マットブラックの特別なスズキ『カタナ(KATANA)』マットブラックの特別なスズキ『カタナ(KATANA)』

カタナは、その名の通り研ぎ澄まされた刀のようにシャープなデザインが特徴の大型ロードスポーツバイク。角形のLEDヘッドランプ、刀の切先をイメージした造形のポジションランプは往年の『GSX1100S KATANA』を踏襲し、カタナならではの鋭い表情を作り上げている。またスズキ初のターンシグナル付スイングアームマウントリヤフェンダー採用し、車体後部をすっきりとさせた外観となっているのもポイントだ。スーパースポーツの流れを汲んだ998ccエンジンを専用チューニング。ストリートでの力強い走りを実現している。

そして今回の黒いカタナは、それまでになかったカタナの世界観を表現すべく、戦闘機などに使われるマットブラックを採用し開発された。マットブラックが持つ凄みに、深みのあるゴールドをアクセントに加えることで、「蒔絵」にも似た和のテイストも醸し出しているのが特徴だ。マット×ゴールドの組み合わせとしては紺色に近い「マットステラブルー」が市販されていたが、ブラックはこの車両のみ。市販化されていないとは思えないほどの完成度に、カタナミーティングを訪れたオーナーやファンたちも、思い思いにカメラを向け隅々までその姿をチェックしていた。

スズキのテストライダー大城氏(左から2番目)とカタナのチーフエンジニア野尻氏(右から2番目)スズキのテストライダー大城氏(左から2番目)とカタナのチーフエンジニア野尻氏(右から2番目)

会場でおこなわれたトークショーでは、新型カタナのチーフエンジニア野尻哲治氏とテストライダーの大城光氏が登壇。開発秘話やこだわりなどが紹介される中、次期モデルについて語る一幕も。

野尻氏は、「今後のカタナをどうするというのは、毎日のように話している。今バイク業界で1番問題なのは高齢化問題。若い子にインパクトを与える可能性あるのが、カタナだと思っている。若い子に認知してもらって、乗ってみたいなって思ってもらえる、まだはっきり何も言えないが、そういう形で開発していきたいなと」とし、「技術者としてすごいやりがいのある、夢のある機種だと思っている。僕らスズキの人間はみんなカタナを大事にしているし、これからもやっていきたいと思っている。皆さん、温かい目で見守っていただければ」と今後の展望を語った。

スズキ カタナミーティング2025(KATANA Meeting 2025)スズキ カタナミーティング2025(KATANA Meeting 2025)

この日のカタナミーティング2025には、スズキのお膝元である静岡県浜松の「はままつフルーツパーク時之栖」に新旧カタナをはじめ1000台を大きく超える台数のバイクが集結。スズキ車にゆかりのあるヨシムラジャパンをはじめとしたさまざまなブース出展やグッズ販売などが記念撮影、抽選会、じゃんけん大会などがおこなわれ、30度を超える炎天下の中、ファンたちは交流を楽しんだ。

グッズ販売では、話題となったスズキの「レトルトカレー」のイベント仕様パッケージが初登場。通常販売のものとは異なり、新型カタナをはじめスズキのユーザーミーティングの主役となる4台が描かれている。会場ではイベント価格として1個910円(税込)で販売され、今回の目玉商品のひとつとなっていた。

スズキのバイクファンミーティングは、10月12日に「GSX-S/Rミーティング2025」(浜松工場)、11月9日に「Vストロームミーティング2025」(浜松工場)が控えており、各会場でもレトルトカレーが販売される予定。本格的なツーリングシーズン、目的地のひとつに選んでみては。

スズキ カタナミーティング2025(KATANA Meeting 2025)スズキ カタナミーティング2025(KATANA Meeting 2025)

《宮崎壮人》

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