ボルボの「SPA」車台ベース車両、生産400万台達成…安全性と多様なモデル展開に貢献

ボルボ XC90 改良新型
ボルボ XC90 改良新型全 5 枚

ボルボカーズは10月16日、初代スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ(SPA)を採用した車両の生産台数が400万台に達したと発表した。

【画像】ボルボの「SPA」車台ベース車両

SPAは2014年に第2世代のボルボ『XC90』でデビューし、同社の現代的なブランド基盤を築いた。これにより、多様なモデルやパワートレイン、技術を共通のアーキテクチャと生産ラインで生産可能とし、コスト削減に大きく貢献している。

SPAはスウェーデン主導の研究開発チームによって設計・開発されており、これまでに6モデルが3つの大陸、ベルギー、中国、スウェーデン、アメリカの4か国で生産された。記念すべき400万台目は、スウェーデンの工場で生産されたXC90だった。

ボルボカーズの戦略・製品担当最高責任者マイケル・フライス氏は「SPAはボルボカーズを現代的でプレミアムブランドへと生まれ変わらせた。このプラットフォームは現在も成功したモデルの基盤であり、さらなる改良を続けている」と述べた。

SPAの柔軟性は世界中の顧客に多くの利点をもたらしている。世界初の安全機能も多数搭載し、XC90やその後のモデルは世界でもっとも安全な車両の一つとなった。例として路外保護パッケージや交差点での自動ブレーキ機能、高強度ホウ素鋼を多用した安全キャビンなどがある。これらの機能は継続的に改良され、顧客は長期にわたり恩恵を受けている。

デザインチームにも大きな自由度が与えられ、「トールハンマー」と呼ばれる特徴的なランニングライトも生み出された。さらにガソリンと電動パワートレインを組み合わせた画期的な「ツインエンジン」も導入され、現在のプラグインハイブリッドモデルで採用されている。将来のSPA2、SPA3プラットフォームにもこれらの知見は引き継がれる予定だ。また、OTA(無線)によるソフトウェアアップデートで現在走行するSPA車も無料で機能改善を受け続けている。

なお、SPAはあくまで初代プラットフォームを指し、SPA2は含まれない。現行のベストセラーモデル『XC60』をはじめ、『S60』、『V60』、『S90』、XC90も初代SPA上で作られている。XC60は2025年に米国サウスカロライナ州のチャールストン工場でも生産が始まる予定だ。

《森脇稔》

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