精密熱分解! ブリヂストンのタイヤ水平リサイクル…ジャパンモビリティショー2025

ブリヂストン(ジャパンモビリティショー2025)
ブリヂストン(ジャパンモビリティショー2025)全 13 枚

ブリヂストンは、10月29日から11月9日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中のジャパンモビリティショー2025に出展。

【画像全13枚】

「ヒトとモノの移動を支え続けるブリヂストン」をコンセプトに、様々な現場で移動・運行を支える、次世代タイヤ「AirFree」や鉱山・航空をはじめとしたソリューション事業を紹介している。

10月30日のプレスカンファレンスには材料開発統括部門長の大月正珠氏が登壇、使い終わったタイヤを新しいタイヤに生まれ変わらせる=水平リサイクルEVERTIRE INITIATIVE」の取り組みについて解説した。

大月氏は「自動車保有台数の増加に伴い、部品メーカーにもサステナブル化が求められる」とし、「タイヤのリサイクル率は高いものの、エネルギーリサイクル、すなわち燃料利用がほとんど。これにはCO2排出という課題がある」と状況を説明する。

日本ではタイヤの再利用率は99%に達するが、85%が燃料として使われ、14%が、グラウンドやアスファルとなど、他製品の原材料にリサイクルされている。「ブリヂストンはタイヤtoタイヤの水平リサイクルの社会実装を推進する」と大月氏は述べた。

そして「プレミアムなタイヤを創って売るタイヤ・ゴム事業、長く使ってもらえるソリューション事業(リトレッド中核)、価値を使い切ったたあとにタイヤに戻すリサイクル事業、これらがブリヂストン独自のサステナビリティ・ビジネスモデルだ」と説明した。

ブリヂストンのタイヤ水平リサイクルは精密熱分解が特徴だ。共創パートナーと共に使い終わったタイヤを高品質な合成ゴムとカーボンブラックに戻して、原材料としての適用を実現した。ジャパンモビリティショー2025では、この「EVERTIRE INITIATIVE」コンセプトタイヤも展示している。

《会田肇》

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