VW『ID.ポロ』、2026年春デビューへ…3つのパワー設定と最大航続450kmを実現

フォルクスワーゲン ID.ポロのプロトタイプ
フォルクスワーゲン ID.ポロのプロトタイプ全 9 枚

フォルクスワーゲンは、コンパクトカー『ポロ』シリーズの新型EV『ID.ポロ』を2026年春に世界初公開すると発表した。現在、量産直前のプロトタイプが世界各地で最終テストを実施中だ。

【画像】フォルクスワーゲン ID.ポロ のプロトタイプ

ID.ポロは、フォルクスワーゲンが2026年以降に投入する小型車・コンパクトセグメントの4つの新型電気自動車モデルの第1弾となる。初代ポロの誕生から50年を迎える節目に登場する新型は、直感的な操作性、機能性、品質、手頃な価格というフォルクスワーゲンの強みを継承しつつ、デザイン責任者アンドレアス・ミント氏による新しい「ピュア・ポジティブ」デザイン言語を初めて採用した。

2026年春のデビュー時には、85kW(116ps)、99kW(135ps)、155kW(211ps)の3つのパワー出力が用意される。スポーティな『ID.ポロGTI』は166kW(226ps)で、2026年後半に追加される予定だ。

85kWと99kWバージョンには、37kWh(正味)のLFP(リン酸鉄リチウム)高電圧バッテリーが標準装備される。このバッテリーは最大90kWのDC急速充電に対応する。155kWと166kWバージョンには、パワーコ社のユニファイドセルを使用したNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)タイプのバッテリーが搭載され、容量は52kWh(正味)、航続距離は最大450km、充電は最大130kWのDC急速充電に対応する。

ID.ポロには新開発の前輪駆動システムが採用されている。これは進化したモジュラー・エレクトリック・ドライブ・マトリックス「MEB+」をベースとしている。最新世代の高効率電気モーター「APP290」を搭載し、アンダーボディには新世代バッテリー、パワーコ社のユニファイドセルが組み込まれている。このバッテリーはセル・トゥ・パック技術を採用し、モジュールハウジングを介さず、セルを直接バッテリーパックに組み込むことで、価格、設置スペース、重量を削減しながら、エネルギー密度を約10%向上させている。

MEB+により、最新の電気駆動技術だけでなく、次世代の運転支援システムも導入される。大幅に強化された「トラベルアシスト」は、高速道路での横方向・縦方向のアシスト走行や、アシスト付き車線変更が可能になる。さらに、ID.ポロのトラベルアシストでは初めて信号機と一時停止標識の認識機能が搭載される。

ID.ポロのボディサイズは、全長4053mm、全幅1816mm、全高1530mm、ホイールベースは2600mmとなる。サイズは従来のポロ(MQB、モジュラー・トランスバース・ツールキット)とほぼ同等だが、MEB+のコンパクトな駆動モジュールにより、明確なスペース上の利点がある。室内長は19mm拡大し、特に後席で顕著だ。室内幅とヘッドルームも増加している。

荷室容量は従来のポロと比べて24%増加し、351リットルから435リットルになった。後席背もたれを倒すと、積載容量は1243リットルに拡大する(従来のポロは1125リットル)。この追加スペースにより、4ドア5人乗りのID.ポロは、これまでのどのモデルよりも多用途性が高く、都市生活や友人・家族との日常使用に最適という。

ID.ポロの開発は、ブランドグループコア内の共同プロジェクトだ。セアト&クプラがプロジェクトを主導し、ID.ポロはヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・デザインセンターで設計された。ソフトウェア、運転支援システム、駆動装置、シャシー、ステアリングなどの主要技術は、フォルクスワーゲンのMEB+プラットフォームから提供される。ID.ポロは、スペインのマルトレルにあるセアト&クプラの工場で生産される予定だ。

《森脇稔》

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