なぜ1/12? RCカー黎明期の証言、静音化から世界的競技へ 滝博士

ポルシェ934
ポルシェ934全 3 枚

模型メーカーのタミヤが発行する情報誌『タミヤニュース』5月号(通巻683)が発行された。同誌は同社の広報誌であるが、タミヤの新製品情報にとどまらず、ホビーショップや模型クラブの紹介、世界の博物館リポートなど、模型製作に役立つ幅広い内容を掲載している。

【画像全3枚】

今号で注目されるのは、巻頭エッセイだ。執筆はタミヤRCモデルの生みの親である滝文人氏で、世界初の電動RCカーとされるポルシェ「934」誕生時のエピソードが語られている。

●電動RCカー「ポルシェ934」の誕生と発展

ポルシェ934は1976年12月に誕生した電動RCカーだ。誕生から約50年を経て、現在では世界選手権が開催されるなど、RCカーは一つの模型ジャンルとして世界的に広がった。

長年人気が続く理由として滝氏は、ゲームとは異なる「リセットできない現実性」を挙げる。遠隔操作ながら、コーナリング時の挙動やアンダーステア、オーバーステア、サスペンションのセッティングなどを実車感覚で体験できる点が特徴だ。慣れてくると「G」も感じられるそうだ。

誕生の背景には、当時主流だった1/8スケールのエンジンRCカーがあった。最高速100km/hを超える高性能だったが、騒音の問題から走行場所が限られていた。これを解決する手段として電動化が着想された。滝氏によると、初期モデルは、プラモデルのポルシェ934ボディを流用する条件から1/12スケールで開発されたという。

ホンダCB1000FホンダCB1000F

●ホンダ「CB1000F」を1/12で再現

また、2025年に登場し話題となったホンダの新型二輪車『CB1000F』が早くも1/12スケールでキット化され、誌面で紹介されている。

CBシリーズの系譜を受け継ぐモデルで、本田技研工業の協力のもとキット化された。CBシリーズは1959年のCB92に始まり、CB750FOURやCB750F/900Fなど革新的なモデルを展開してきたホンダの象徴的ブランドだ。

今回の模型は、タミヤでは数年ぶりとなるネイキッドバイクのキット化であり、設計面でも工夫が盛り込まれている。フューエルタンクやフロントフェンダーは一体成形とし、組み立て時の作業負担を軽減。さらに、水冷エンジンの特徴であるラジエターホースは複雑な取り回しを忠実に再現しつつ、表面にメッシュパターンを刻むことで精密感を高めている。


気になる見出し……●模型ファンをたずねて 宇田川大造(『世界の艦船』取締役・編集長)●博物館をたずねて ロキチャニ国境線軍事博物館●MODEL CLUB 明治大学模型部●新製品の紹介 1/12 オートバイシリーズ No.144 ホンダ CB1000F●シュピールヴァーレンメッセ2026●一度くらいプレリュードに乗ってドライブデートしてみたかったな...と遠い目になりつつホンダ プレリュードのことを語っちゃうヨ 有野篤●空冷ポルシェの饗宴 LUFT TOKYO開催

『タミヤニュース』5月号(通巻683)『タミヤニュース』5月号(通巻683)

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《高木啓》

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